でもその真実は、多数派に苦笑いをして、ちょっと背伸びをしてセンスの良さでマウンティングをとってくる、通称・個性派女子。
~その1~では、そんな個性派女子の心の闇に迫ってみました。そうやって安心感を得たい彼女達。ただセンスがいいだけの人は、他人のセンスについてはとやかく言わないものですが、個性派女子ってば「あの子は……ねぇ?」なんて鼻で笑ってたりすることもあるんで、やなやつ!ってことも多いんです。~その1~はコチラ
さて、後編では個性派女子のさらなる心の奥、そして実は誰しもがなってしまいがちな個性派女子へのエールをお伝えします。
何かスキルを身につけるのは大変だから。手っ取り早く差をつけたくて
今回はなかなか残酷な話をずっと続けているように思いますが、思い切ってもう一歩踏み込んじゃいましょう。最後はちゃんと愛をこめてまとめるので……安心して読み進めてください。
そもそも、センスの良さをアピールすることで自分を保っている個性派女子ってのは、どうしてそういうことをし始めたのでしょうか?
これは私の肌感覚なのですが、こうやってセンスのよさ(ファッションとかね!)を誇示するタイプの女子ってのは、25歳から急に周囲に一気に増えた気がします。
というのも、~その1~でもお伝えした通りアラサーに差し掛かる私たちは、自分たちの限界をいやでも思い知らされる場面に多く出くわします。思ったように転職できない、思ったように婚活できない、思ったように人生が進まない。不安でいっぱいの日々は、思った以上に私たちを消耗させるものです。
そうなったとき、私たちに与えられた選択肢は2つ。
資格の取得などを目指し、コツコツと勉強して自分の実力を今からでもつけていくというもの。これは国家資格だとか、外国語のスキルアップだとかですね。
そしてもうひとつは、他人に見せる外面だけを整えるというもの。これが個性派ファッションだったり、SNSでのセンスのいい写真を撮る私アピールなどですね。
人間って、甘い生き物です。気を抜くと、ラクな方へ、ラクな方へと流されてしまうもの。資格の勉強といったものは、やはり努力が必要なもので、時間も労力もかかります。それに比べて、外見を取り繕って、おしゃれぶった写真を撮って、あなたたちとは違うんですというのは非常に簡単な方法ですから、ついついそうやって自分を保とうとするのはありがちなことです。
そう、繰り返しますが実はこれって、アラサー女子に「ありがち」なこと。
個性派女子ってのは、おしゃれで人とは違う個性派を掲げているくせに、実はそういう「ありがちな」状態に陥っているのです。個性派のつもり、なのに!