嫌なことがあろうとも、ときに負けそうになろうとも。私たちは今日もファンデーションを塗り、マスカラを塗り、強く武装していきましょう。どうも、雨宮美奈子(あまみやみなこ)です。
さて、第4回となるこちらの連載『生きづら女子への処方せん』。今回は、「人の好みや趣味をいちいち否定してくる、価値観押し付け女子」について触れてみようと思います。これまでの処方せんはコチラ
人の好みや趣味は、人それぞれ。誰が何を好きでも、どんな趣味を持とうとも、そんなのは人の勝手なはずなのに、ときに人の好みや趣味をやたらと否定してくる女子、いますよね。
「えー、あの歌手好きなの?私嫌いだわ!」
「よくあんなスポーツできるよね」
「あの人が元彼なの!趣味悪いよね〜」
たとえ、それが悪気のない発言だろうと、その場の笑いのための発言だろうときついセリフですが、いるんですよねこういう人。タチが悪いのが、こういう人に限って自分のことをサバサバ系女子なんかと自称していたりするわけで、バサバサと相手を切っていく私って姉御肌、ツッコミ系よね、みたいなことを思っていらっしゃるわけです。
おいおい、なぜお前は人の否定をできるほど偉いのだね!
こういう否定形の言葉ばかりを話す人間と付き合うのは大変しんどいので、自然と友人が少なくなっていくものですし、距離を置くのが一番でしょう。そうは思いつつも、他の部分では性格が悪いわけじゃなかったり、同級生や同僚などで縁が切れないという場合もあって難しいという場合も多いのもまた事実。
今回はそんな女子の生態に迫ってみましょう。
プライドが高いだけ?否定される前に否定しにいく価値観押し付け女子
そもそも、人の趣味にケチをつけたい人って何がしたいんだろう?
私はそう考えてみたときに、私は「彼女たちって必死に心を武装しているんだろう」ということを思いました。そういう人って、他人に否定されて傷つきたくないからこそ、先回って相手を否定することで自分への攻撃の矛先を変えようとしているのかもしれません。
他人に対して頻繁に否定的な言葉を連呼する人は、もちろんシンプルに自分に自信があるだけの場合もあるかもしれませんが(いっそそれなら逆に清々しいけども!)、どちらかというと「自分に自信がないからこそ、心を守備するために一生懸命になって攻撃側に守っている」、「相手への劣等感や、うらやましさをかき消そうとしている」場合が多い気がします。
人というものは不思議なもので、自分が傷つくことを恐れるような弱い人こそ相手を傷つける側になろうとしたり、相手を羨ましいと感じた時こそ否定したり「羨ましくないもん!」と思い込もうとしたりするものです。劣等感ですね。
それはプライドが非常に高いだけ、とも言えるでしょう。自分のほうが優位でいたいという面では、以前お伝えしたマウンティング女子にも通じるものがあるかもしれません。そうやって武装して武装して、心を守って……この社会を生き抜いている彼女たち。
それ自体は悪くないけども、気持ちはわかるけども。だからって人を傷つけていいってわけじゃないんですよ!もう!