半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。
今年に入ってから筆者の周りで数件、厳しい話題が立て続けに耳に入りました。
それは、同棲後や結婚後に今まで優しかった彼の大問題が発覚するという、女性達が困らされた話ばかり。当事者の女性達のその後の運命はすべて、ある要素があるかないかで、大きく分かれているようでした。
今回は、女性を手に入れたと確信したとたんに豹変する、不誠実な男性と付き合ってしまった女性たちの実例を元にもしもの時に備えて「これだけはやっておくべき」という大人の女性の防衛術についてお話しします。
年下の経営者男性との幸せを手にしたかと思った女性の悲劇
サユミちゃん(仮名・30代)が結婚した時、飲み仲間の誰もが祝福しました。
サユミちゃんは結婚当時37歳。筆者の行きつけ店によく飲みに来ていたころは大手百貨店に勤務していましたが、コンサルティング会社に転職したことで忙しくなり、通勤しやすい都心エリアに転居。行きつけ店で出会う回数は激減しました。
しかし、理知的で優しいサユミちゃんは皆に愛され尊敬されていたので、彼女が引っ越して3年後「この人と結婚することになったの」と行きつけ店にふらりと彼氏を連れて遊びに来た時、飲み仲間たちは大喜び!
それぞれ「サユミちゃんが結婚するんだって!」とその場にいない顔ぶれにも連絡しまくり、多くの人がサユミちゃんを祝福するために集ってきたのです。
お相手は、ビジネス系の勉強会で出会ったというユキヤさん(仮名:20代後半)。若いけれども会社経営をしているという彼は、落ち着いていて言葉も丁寧。初対面の面々とも、出しゃばりすぎず、しかし楽しく会話していて好印象でした。
授かり婚だったため、結婚式は挙げずに入籍。その後、無事に子供が生まれたという噂も耳にし、幸せにやっているんだろうな、と思っていました。
つい最近まで。
恐怖の事実を知ってしまったのは、筆者が日中、たまたま通りかかった行きつけ店の中に、赤ちゃん連れのサユミちゃんの姿を発見したから。
オープン前でマスターが仕込みをしているところ、テーブルに抱っこヒモをつけたサユミちゃんが座っていたのです。その様子に、最初は気遣い屋のサユミちゃんらしいな、と思いました。
もちろん、赤ちゃん連れは営業中のバーには入れません。そのため、近くに来た用事ついでにマスターに挨拶したくてオープン前のお店に寄ったのだろう、と推測。筆者は普段はオープン前のお店に入ったりしませんが、「ごめんなさい。サユミちゃんの姿が見えたから」と断りを入れて入店しました。
ところが、なんだか重い空気……?
よくわからないけど自分はタイミング悪かったのかもしれないと、挨拶だけして早々に退散しようかと思ったところ、サユミちゃんが打ち明けてくれたのです。
「ごめんなさい。会えてすごく嬉しいの!でも今、私わりと強烈に不幸な話してたから、変な空気になっちゃって……」
詳しく話を聞くと、なんとサユミちゃんの夫、大嘘つきの不誠実男だった、と言うのです。