コラム 【酒とイタタ!】初めて入店したその日に、ビル上階の怪しい部屋に招待された!?ヤバすぎるバーに都会の暗部を見た~その2~

ミナノちゃんはこの話題になった途端、熱量が増し「いくよね?いくよね?」という圧を体全体にみなぎらせ、筆者を誘ってきます。けれど、ビルの上階の知らない部屋…。思わぬ危険が潜んでいるかもしれません。

しかし、一人飲み歴を重ねる間にそれなりに見聞した「社会的にヤバい人」の匂いは、ミナノちゃんにもきたざわマンにもありません。

筆者は携帯で近所に住む友人に事の顛末をさくっとメールし「なにかおかしな目に合いそうならワンギリする」と告げた後、ミナノちゃんおススメの上階の部屋に向かいました。

その部屋で遭遇した衝撃の展開!

その部屋には、筆者がうっすら危ぶんだような、非合法関係のモノや事、人物はおりませんでした。ごく普通の、ちょっとボンヤリしたややイケメン風味の30歳くらいの男性が一人暮らししていました。

ミナノちゃんが「下のお店でね、この部屋の夜景見たいって人がいて、連れてきたの!」と言うと「あー、どうぞ」とボーっと部屋に入れてくれました。

古いビルですが、住宅街では高層の部類に入るので、ベランダから確かに夜景が見えます。それなりにキレイでした。もちろん函館や香港とまでは行かない、ごく普通のキレイさでしたが。

問題は、ミナノちゃんと部屋主の関係です。ミナノちゃんは彼を「下で飲まない?」と誘いますが、彼は「飲まない。自分ちで飲んでも変わらないし」とごく普通のテンションで断り、ゲームをやっています。

我々は本当に「夜景をちょっと見せてもらうだけ」で部屋を出ました。

ミナノちゃんに彼との関係を聞くと「最近、仲良くなった」と言います。近隣の繁華街でナンパされ「俺の部屋の下に、超変わった変な店があるから見に来ない?」と誘われ、下の店でお酒が入ったところで「夜景がキレイだから見に来なよ!この店で会った人にも良く見せるんだ」と部屋に誘われ……一度は何かあったのでしょう。

しかし、ミナノちゃんが彼にご執心なのと、彼のほうにその気がないのは明らか。彼は一晩遊んだだけだけれど、男性慣れしていなそうなミナノちゃんは、彼が性欲でグイグイ持ち上げて迫ってくれたその日の楽しさが忘れられず、一縷の望みを託して、下の店に通っては、彼と関わるチャンスの網を張っているのです。

この哀しい状況に頭痛がしてきましたが、ミナノちゃんに忠告しても、いままさに盛り上がっている彼女は、会ったばかりの筆者の話なんかスルーでしょう。

下の店に戻ってお会計すると、瓶ビール1本で600円とられました。

その男、キミに全く興味ないよ!

<御神酒の手引>
自己中な男と、恋する若い女につける薬は無い。

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プロフィール

きたざわ御神酒

きたざわ おみき……テレビ、ラジオ、WEB、雑誌で執筆中の雑食系フリーライター。30歳で「バー・一人飲みデビュー」をし、以後、居住地の下北沢中心にあちこちのバーに出没。趣味は「知らない人と話すこと」。趣味が高じて、一瞬、バーの店長をやったことも。
時には夜から昼まで飲み続けたウン年間のバー生活?で学んだ「女子の一人飲みルール」的なお話から、「バーで出会ったトンデモキャラ」のネタ話など、働く女子のタメになったりならなかったり、まったくどうでもよく移動中に読み流したいお話まで、酒にまつわるいろんなエピソードを書いていきます。