コラム 【酒とイタタ!】 “次”のチャンスはいくつまで?早熟な天才肌タイプだったアラフィフ女性の今~その1~

「次」が来なくなってからハッとしても、それまで恵まれ過ぎていたため、自分から動く方法がわからない

30代になって、ユニちゃんに舞い込む仕事の数は激減しました。もともと「世間的にバリューのある仕事」よりも「自分の好きなタイプの仕事」を選ぶタイプでしたが、後者の仕事もぐんと減ってしまったのだとか。

ユニちゃんの話から想像するに「締め切りに間に合わない」事が多すぎたのだと思います。

ユニちゃんは、作品が気に入らないと、とことん直しますし、「集中力が切れると、いいものが描けないから」と、眠い時は締め切り前でも眠ります。さらにそれを、わりと正直に相手に伝えてしまうのです。

……そりゃ、仕事来なくなるよ。

こう書くと、ユニちゃんがまるで怠け者のように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはないのです。他人の仕事のアシスタントなど、「自分の作品でない仕事」に従事すると徹夜で手伝うし、すごく働き者。こだわり、というか、もはや求道者のようです。世間で言うところの「本当に好きな事を仕事にしてはいけない」を体現しているような人です。

しかし、人間とは欲張りなもので、ユニちゃんは若い頃は入れ食い状態だったため「やっぱり、私にできることって絵だから。そういう仕事がしたい」と言うのです。

筆者もいくつか仕事を紹介しました。でもやはり、「自分の作品」を描く仕事では、仕事として成立しないサイクルに陥ってしまいます。「私の顔もあるから、ここは頑張って!」と言うとうなづくのですが、その踏ん張りが続かないようなのです。

筆者をはじめ、ユニちゃんに仕事を紹介すると、結果として紹介先に不義理な状況を生んでしまうため、紹介の仕事もなくなっていきます。更に、そんなユニちゃん自身がそんな自分の「踏ん張り力」に自信が持てず、自分からは「仕事をください」と言い出す事もできなくなってしまったようです。

そんなこんなでアラフォーになったユニちゃん。どうやって生計をたてているかと言うと……。

お仕事の場合はそうも言ってられませんって……。

~その2~に続きます。

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プロフィール

きたざわ御神酒

きたざわ おみき……テレビ、ラジオ、WEB、雑誌で執筆中の雑食系フリーライター。30歳で「バー・一人飲みデビュー」をし、以後、居住地の下北沢中心にあちこちのバーに出没。趣味は「知らない人と話すこと」。趣味が高じて、一瞬、バーの店長をやったことも。
時には夜から昼まで飲み続けたウン年間のバー生活?で学んだ「女子の一人飲みルール」的なお話から、「バーで出会ったトンデモキャラ」のネタ話など、働く女子のタメになったりならなかったり、まったくどうでもよく移動中に読み流したいお話まで、酒にまつわるいろんなエピソードを書いていきます。