コラム 独身or既婚、子ありor子なし、昔からの友達とライフステージが変わっても楽しく過ごすコツ~その2~

成熟した大人だけが爽やかに口にできる、すごい言葉

40代になってから、筆者は本当にうらやましい、自分が手に入れられていないモノを持っている人にも「うらやましい」と口にできるようになりました。それができるようになったきっかけは、尊敬する友人のふるまいをお手本にしたからです。彼女が、本当に欲しくて自分が得ていない要素についても「うらやましい!」と笑顔で口にするのを見て、悟らされたのです。

彼女から「うらやましい」と言われて筆者が衝撃的に驚いたのは、「いいな、子どもがいて、うらやましい!」という言葉でした。単なる社交辞令でない事は、彼女が長く不妊治療をして、経済的にも身体的にもすごく大変な期間を過ごしたのに子どもを授からなかった……というデリケートな事実を知らされていたので、わかります。子どもの話題を出すのは避けるべき?と思案してもいました。しかし、久しぶりに会った彼女から、かなり早い段階でその言葉を言われ、普通に受け答えはしたものの、衝撃でした。

「この話題は触れない方がいいのかな……」と相手が気遣うような部分をサクっと最初に突破してしまう、しかも相手を持ち上げる「うらやましい」という言葉を使った彼女の成熟度に、内心、うなりました。

「うらやましい」という言葉は、腹の底で妬んでいる人間には、口にできない言葉でしょう。

妬みの気持ちが少しでもあると、その感情はどう隠しても、言葉や態度に、ネガティブに滲み出ます。しかし友人の「うらやましい」には、そんないやらしさは微塵もありませんでした。「人は人、自分は自分」という基本的な事実をしっかり受け入れている成熟した大人でなければ、「うらやましい」を爽やかに発することはできないのです。

その友人はものすごく仕事がデキるスーパーエリートなのですが、過去の不妊治療中、さまざまな制約に阻まれていた仕事を自由にできる状況に変化したらしく。常人では成し得ないような凄い仕事を次々成功させている近況を聞き、筆者も心から「すご~い!」を連発し、美味しいモノを頂きながら、とても楽しい時間を過ごしました。

爽やかな「うらやましい」を想像できるかどうかが、「マウンティングの有無」のリトマス試験紙に

「会いたいな~。でも、今の生活スペックが違いすぎて、めんどくさいかも?」と思うような女友達がいたら、

その人に自分が「うらやましい!」と言えるか、

また、相手が自分に「うらやましい!」と言うシーンが想像できるか、

シュミレーションしてみてください。

難なく想像できる相手とは、成熟した大人同士の友人関係です。会ってもきっと、楽しい時間が過ごせます。

「とても言えない」「想像できない」という関係は、まだまだドロドロした部分があるので、お互い成熟できるまで、時期を待ちましょう。

「うらやましい」という言葉って、その人が本当に思っているのかどうかが意外と伝わりやすいフレーズですよね。

<御神酒の手引>
成熟した大人は「うらやましい!」が爽やかである

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プロフィール

きたざわ御神酒

きたざわ おみき……テレビ、ラジオ、WEB、雑誌で執筆中の雑食系フリーライター。30歳で「バー・一人飲みデビュー」をし、以後、居住地の下北沢中心にあちこちのバーに出没。趣味は「知らない人と話すこと」。趣味が高じて、一瞬、バーの店長をやったことも。
時には夜から昼まで飲み続けたウン年間のバー生活?で学んだ「女子の一人飲みルール」的なお話から、「バーで出会ったトンデモキャラ」のネタ話など、働く女子のタメになったりならなかったり、まったくどうでもよく移動中に読み流したいお話まで、酒にまつわるいろんなエピソードを書いていきます。