コラム 70~90代の大先輩女子に学ぶ!何歳になっても新たな楽しみを発見するヒケツ~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

……と、毎度の自己紹介で始めましたが、現在は新型コロナウイルスの問題で、不急の外出がはた迷惑になる状況ですので、筆者も外出を控えています。我が家の義務教育中の子どもも休校中。実母は筆者の取材のため、定期的に我が家に宿泊して孫の世話を頼まれるのを楽しみにしておりましたが、「休校中の子どもと老人をなるべく接触させず、万が一の感染を防ぐべし」というお達しもあるので、頼るわけにもいきません。しかし実母は

「行きたいわ~。そっちに泊まるのが、すごく楽しみなのよ。私は元気だから、ちょっとくらい行ってもいいんじゃないかしら?」

と電話でにじり寄ってきます。もちろん「今はダメ!」と、いさめましたけど。

実母が楽しみにしているのは、孫の世話ももちろんなのですが、筆者が取材外出のない日まで娘宅に延泊し、自分自身も夫と離れた「一人飲み」の時間を持ちたいからなのです。80代にもなって元気だなぁと思いますが、そうした意欲が衰えないのは娘としても嬉しいことですし、また自分の老後も母のようにさまざまな楽しみを模索する活力を持っていたいなぁ、と前向きになれます。

そこで今回は、今後必ず老後を迎える一女性として、「老後もキラキラした女子になる計画」を、見本となる実例をいくつか交えつつ、考えてみたいと思います。

老後を楽しむために必須なのは「体力」「経済力」、そして「意欲」

老後を「生きる」ために必要なのは、まず「体力」、そして「経済力」です。この二つがなければ、「楽しむ」ことを考える余裕が出ません。前者は生きるための必須条件なので、専門家でもない筆者が語るべくもなく「お互いがんばりましょう!」なのですが、「楽しむ」については、いろいろなサンプルが新たな楽しみ方のヒントになり得るかも?

……という事でまずご紹介するのが、新たな「飲み屋さんコミュニティー」を80代で開拓した実母の例です。

実母が筆者宅に来た時に、「一人飲み」に出かけるのは決まった居酒屋Aです。実母の自宅とはまったくかけ離れたエリアで、どのように「行きつけ店」に出合ったかといえば「道で困っていたところを助けてもらった」から。

ある夕方、実母が孫(筆者の子ども)と近所のスーパーに買い物に出たところ、孫がガチャガチャに吸い寄せられ、実母のそばを一瞬脱線。家のごく近所で、「ちょっと見てくる」と孫はちゃんと声をかけていたのですが、高齢なので聞こえず、ずんずんスーパーに向かって実母だけが突き進んでしまったのです。

孫が気づいて「ばぁば~!」と探すも、実母は角を曲がっていたことに気づかず、姿が確認できません。当時6歳の孫、べそをかきます。その様子を窓から見かけた居酒屋Aのおかみさんが、「外で子どもが泣いてるから、様子を見てくる!」とお客様を放って道に出てきてくれたのです。

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