コラム まさか私が…!詐欺被害経験者が語る「私は慎重なタイプ」がハマる落とし穴~その2~

恥ずかしながら、筆者が最近、ネットショッピング詐欺にひっかかってしまった体験をご紹介しています。

自他ともに認める「買い物に慎重」「疑り深くて詐欺とは無縁」なタイプなはずの筆者が、なぜ詐欺サイトで買い物(に見せかけた、犯罪者への入金)をしてしまったのか?

その1では、詐欺サイトに誘導されるきっかけとなった商品の、特殊な特徴と背景、入金前にもある危険事項についてご説明しました。~その1~はコチラ

後編では、「私はひっかからない」と思っている方にこそ読んで留意してほしい、「慎重な人でも詐欺サイトにひっかかってしまう落とし穴」を分析します。

どの時点で詐欺だと気づいたか?詐欺サイトで商品購入後の流れ

詐欺サイトで商品購入手続きしてしまった筆者、どの時点で「詐欺だ!」と気づいたでしょう?流れを時系列で紹介します。

1:【購入当日】サイトで商品購入手続き

2:【購入と同時】サイト運営者から購入完了時の自動送信メールが届き、入金口座の案内がある ※カード決済の選択肢がなく、銀行振り込みのみ

3:【購入1日後】指定銀行口座に入金する

4:【購入2日後】注文の進行状況を確認。サイトに「会員ログイン」して「マイページ」を見ると、購入商品の支払い・配送状況が『Pending(保留中)』となっており、特に疑問は持たず

5:【購入6日後】商品の到着が遅いので、サイトの「お問い合わせ」機能から、問い合わせる

6:【購入8日後】問い合わせへの返信が来ないので「おかしいな?」と思い始める。再度「お問い合わせ」機能から【至急】の要請とともに問い合わせる

7:【購入10日後】再度の問い合わせにも返信が来ず、サイト運営会社に直接電話。サイト内に電話番号が見つからず、運営会社情報をネット検索して電話しようとした過程で、詐欺サイトと同名のショップサイトが検索にかかり、そこで『弊社の名前を悪用した詐欺サイト』の情報を発見。自分が詐欺に遭ったことに気づく。

実は「小学生でもわかるような典型的詐欺サイト」にひっかかっていた!

「うそ~!! ネット詐欺に遭った!? 私が!?」と思わず悲鳴をあげたところ、小学生のわが子が悲鳴を聞きつけ、事情聴取にやって来ました。

わが子は以前、詐欺サイトを取り上げたニュース番組をがっちり視聴していたそうで「どんなサイトだったか?」「カード情報は入力していないか?」「少額でも警察や消費者センターに被害届を出すことが大切」など、好奇心と正義感あらわに、にじり寄ってきます。

その過程で、筆者がひっかかったのは「典型的な詐欺サイト」の3大特徴を持つ、見る人が見ればすぐ「詐欺だ」と気づくようなサイトであった……という、これまた精神的にキツい事実が発覚します。

<典型的な詐欺サイトの3大特徴→ひっかかった人(筆者)の思考>をあげていきます。

1:運営会社の電話番号が記載されていない
→大手企業でも「お問い合わせ」をメールで済ませてもらえるよう、電話番号を載せていないサイトが多いので、不自然に思わなかった。

2:カード決済が選択できず、のちにメールで振込口座の案内が来る 
→筆者は小規模バーが好きで、その手のお店は手数料を嫌っていまだにカード決済を導入しなかったりするので、このサイト運営会社も『がんばっている小規模企業』なのかと思いこんだ。

3:レアな商品や、他より安い商品を扱っている
→買いたかったのは「レアでも不人気商品」なので、いまどきのサステナブル&エシカル流行りで『賞味期限ギリギリの店』みたいに契約切れのキャラクター商品を扱うルートができたのかと思った。

……はい、「自分は慎重」と思っている人が、いちどは頭の中で「自分としては納得のいく理由」を思い浮かべた上で、実はとても単純すぎる「おかしな特徴」をスルーした、という過程がハッキリ浮かび上がります。

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