コラム 外出自粛で家飲みが習慣化してきた人は要注意!他人事じゃない「アルコール依存症」のきっかけ~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

最近、「外出自粛で家飲みの酒量が増えちゃってヤバい」という話を、あちこちから耳にします。

「テレワークで、フレックスに仕事が片付くから、ノルマが終わると昼から飲める日があってヤバい」

「次の朝の通勤がないので、夜、つい深酒をし、翌朝、記憶がなかった」

「目が覚めたら、トイレで便座の前にいた。酔って吐いた後に寝落ちしたらしい」

生活環境が変化したことにより、『家で一人飲み』をする習慣のある人たちは、酒量が増えがちなようです。NHKのニュースでも、先月(2020年4月)、アルコール依存症の支援団体に寄せられた相談件数が昨年の約2倍にのぼった、という事実が報道されていました。

筆者は『一人飲み歴10年以上』なのですが、筆者の場合は「酒場を単独で飲み歩く」という意味での『一人飲み』であって、実は「家で一人飲み」はほとんどしません。というのも、飲み仲間から実に恐ろしいアルコール依存症にまつわる苦労話を聞いたことがあるからです。

アルコール依存症って世間から誤解されている面が多いのですが、実はごくまっとうな人間でも、ちょっとしたきっかけで陥る危険性のある病気であることを知りました。

今回は「家で晩酌」の習慣が、いつの間にか『アルコール依存症』という恐ろしい病気につながってしまった女性の実例をご紹介しつつ、同じような事態に陥らないための「一人で家で飲む時の注意点」を考察します。

『アルコール依存症』はだらしない人間だけがかかるわけではない!

数年前、筆者に『アルコール依存症』の苦労話を聞かせてくれたタカノくん(仮名:30代後半男性・既婚・会社員)の親族には、二人の『アルコール依存症患者』がいました。

まず、一人は実母。

10年前に初めて『アルコール依存症』と診断され、一度は回復。お酒を断って無事に社会生活を営んでいたものの、4年前にもう一度発症。この時も、入院の後にしばらくは克服し、数年間は無事に社会生活を送れていましたが……、

半年ほど前、またお酒を飲んでしまった、との事で。その時のゴタゴタもあり、タカノくんのご両親はほどなく離婚。現在、実母は、独身で仕事を持っている姉(タカノくんにとって伯母)と二人暮らしを始めている……ということでした。

その伯母は、実は7年前、実母よりも深刻な『アルコール依存症』を克服した経験者だそうで。離婚もあって不安定になっている妹(タカノくんの実母)に「私がそばにいれば、絶対にもうお酒は飲ませないし、気持ちに寄り添いながら立て直すことができる。任せなさい」と、申し出てくれたのだそうです。

さて、『アルコール依存症』の姉妹、というと、だらしない生活をしている一族をイメージする方もいるでしょう。しかし、タカノくんの伯母は堅い職業の方で、依存症とは関係なく、ずっと若い頃に離婚を経験してシングルマザーとなり、二人の子どもを大学にまで通わせて育て上げた、どちらかというと女傑タイプだそうです。

そしてタカノくんの実母は、元夫(タカノくんの実父)の事業が傾き収入が減った穴を、自分が外で働くことで支え続けてきたそう。成人して家を巣立った子どもたちに心配をかけまいと、自分が働いて支えながら元夫に転職をすすめたものの聞き入れてもらえず、悩み続けていた……という状況が、10年前の最初のアルコール依存症の発覚で子どもたち(タカノくんと兄弟)に初めて伝わりました。それ以降は子どもたちも折に触れて経済的、精神的にサポートはしたものの、両親の夫婦関係が根本的に改善されず、そのせいで実母がお酒に逃げて……ということが3度重なって離婚、となったそうで。

タカノくんは「自分の両親なので残念だけれども、頑固で凝り固まった父と、それを許しながらサポートしては自滅する母の組み合わせでは、もう立ち行かないという事になり、離婚という形になった」と話していました。

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