コラム 木村花さんを追い込んだ「誹謗中傷」の怖さ、「あなたのため」という意見から逃れる方法~その2~

プロレスラーの木村花さん死去のニュースから、ネット上の匿名の誹謗中傷が、各所で問題視されています。ネット上の匿名の誹謗中傷も憂慮すべき問題ですが、筆者は、これと同じような「八つ当たり」により、対面の人間関係でも追い詰められる人は多いのではないか?と考えました。そこで今回は、追い詰められている渦中にいると気づけない、意識して知るとラクになる「八つ当たり」のメカニズムについて言及しつつ、人生である種のツラさから逃れる方法をご紹介しています。

その1では、ツラさから逃れる上で理解することが必須となる、「八つ当たり」とはどういうものか?という内容に関して、筆者の経験を交えて解説しました。~その1~はコチラ

後編では、実際にあった「本人に自覚できない『八つ当たり』で苦しめられた人」の実例をあげつつ検証します。

なにをやっても否定し追い詰めてくる「悪い人ではない」恐怖のママ友事変

筆者の子どもが保育園の最終学年の時、保育園の卒園行事の係になった保護者同士が連携して計画を進めていく中で、あるママ友さんが号泣する事件が起きました。

筆者の子どもが通っていた保育園では、卒園学年には年度初めに父母会から予算が出され、卒園式後の謝恩会を保護者が計画・準備するならわしでした。地域の認定保育園なのでゴージャスなパーティーをするわけではありませんが、逆に、お金に頼って適当なお店まかせにするわけにいかないので、実務としてやることが多いのです。

保活激戦区で入園できている家庭ばかりなので、みなそれぞれに仕事が忙しい中、1年前からさまざまな企画と手配があって大変ですが、わが子の記念イベントでもあるので手を抜けません。「委員長」は大変そうで誰もやりたくないのでアミダくじで決めたところ、「この人でちゃんとまとめられる?」と、皆が危ぶむキャラクターの人に決定してしまいました。見かねたサヤさん(優しく穏やかで処理能力の高い30代会社員)が副委員長を立候補し、引き受けてくれました。

誰もが感謝し、サヤさんに協力しつつ自分の役目はカッチリこなそう!という空気になっていたのですが、このサヤさんに水面下で集中砲火を浴びせるママ友が出てきたのです。

ユカリさん(40代・自営クリエイティブ業)には、この学年のママたちの中で一人だけ上の子がおり、卒園行事を経験済み。そこでサヤさんが「上の学年ではどうやっていたか、いろいろ教えてください」と挨拶したところ、サヤさんのあらゆるやり方について、ユカリさんの激しいダメ出しが始まったのです。

たとえば「記念品係から出た案をもとにアンケートをとった結果、人気の高かった記念品を制作するには予算が少し足りないので、数百円徴収してもいいですか?」と、サヤさんがアンケート結果を回すと……、

ユカリさんから「いろいろな経済状態の家庭がある中、この学年が追加徴収をした記録を残すんですか?来年以降の学年で、困窮したご家庭があったらどうするんですか?」のようなクレームが、延々と何通もLINEで入って来るそうで。

仕事中の時間も連絡が来て、昼休みに返信などすると即座に返信され、それが質問形式なのでまた返信の繰り返し。ゆっくり昼食もとれず仕事に戻り、仕事が終わった後に確認すると膨大な量の否定メッセージが入っている……というありさまです。

ちなみにユカリさんの上の子の学年は裕福なご家庭が多く、数千円の追加徴収の事実があったのです(苦笑)。それ以降の学年でも追加徴収があった時もあり、今の学年のアンケート結果では満場一致で「追加徴収OK」。……ユカリさんも含めてです。

なのに「うちは問題ないですが、この後の学年のことを考えると……」という意見しかり、あらゆる局面でサヤさんに執拗にからんでくるのだそうで。

筆者が自分の係の件でサヤさんと連絡をとった際、様子がおかしいので心配で電話してみると、サヤさんが号泣。ユカリさんの集中砲火でノイローゼ気味になっていたことが発覚しました。

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