コラム 賛否両論の手越祐也の退所後会見、ニューノーマルな世界を生き抜くヒントは「ヤンチャ」にある!~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

手越祐也さんの大手事務所退所後の記者会見が話題を呼んでいますね。筆者は特にファンではなかったので、これまで「スキャンダルの多い若者だな」くらいの認識しかありませんでしたが、今回の会見の様子があちこちで放送されるのを目にして、意外にもちょっと興味を感じました。筆者の周囲のアラフォー以上の飲み仲間も同じような感じで、「手越くんて人、意外と面白いかも」と注目した人が多いのです。なぜかって?

いまどき珍しい、なつかしの「ヤンチャ男子の香り」がするからです。

「ヤンチャ男子」……飲みニュケーションが好きなアラフォー以上の女性たちにとって、彼らは「飲み始めたころ一度はときめいたタイプ(実際に交際したかどうかは関係なし)=中学時代にはじめて夢中になった少女漫画のヒーローキャラの大人バージョン」みたいなもので、かつ、

「現代の絶滅危惧種」なのです。

そう、絶滅危惧種。酒場で見なくなったよ、ああいうタイプ。昔は繁華街に一人はいたのに。

なんで見なくなったかというと「最近はあのキャラではモテない」から、一般社会における絶対数が減ったのだと思います。

怖いもの知らずで常に目ヂカラをダダ洩らしていて、そのビッグマウスを笑い飛ばしてバカにできないような可愛げを帯びている男子。もしも彼とステディな間柄になったとしても、目の前に魅力的な他の女子が現れたら、後先考えずに「魅力的だったから」とその場の盛り上がりで突進してしまいそう。さらに簡単にバレる上に、「彼はそういう生き物だから」とかのよくわからない理由でなし崩しにされてしまいそうな男子。

いまどきは、一般の社会生活の中にもコンプライアンス意識が浸透しており、更に情報社会で子ども達すら「耳年増」状態なので、そういうヤンチャ男子は「危険人物」と事前にはじかれ、モテなくなっちゃったんでしょう。そして男子たちもそういう空気を察知するので、わざわざそうならない。胸に野望があったとして、静かに準備はしているけれども関係者以外には特にアピールせず、さりげない……という静かなタイプのほうが、最近は「カッコいい!」って言われる気がします。なんなら「野望とかいらないし、堅実で優しいことこそが素敵」という女性も多いでしょう。

そんな世界に配信された、「手越くんの退所後記者会見」。

改めて彼が視野に入ったオーバー・アラウンド40の酒好き女性たちに、「久しぶりに見た~!なつかしのヤンチャ男子!」と郷愁を呼び起こしているのです。

ふだんは手厳しいオジサマコメンテーターも、「ヤンチャ男子」にはやや甘い傾向?

働く女性たちがオッサン化している、とよく言われる昨今でもありますが、本物のオッサンたちのほうが、手越さんにはより甘い風潮を感じます。

問題視されている軽率な行動に対しては具体的な疑問や苦言を呈するものの、

「(今後の)結果で見せつける、と言い切るのはすごい」「いまどきいなくなったタイプ」などなど、「ちょっと今後を見てみたいよね」と促すようなコメントを、嫌味を感じさせずに発するオジサマコメンテーターが意外と多いようです。

マスコミでコメンテーターとして活躍するオジサマといえばそれなりの地位についている人々ですが、上昇志向の強いヤンチャ男子に、かつての自分や仲間を重ねてみる人も少なくいのかもしれません。昨今の風潮とは異なる、一昔前に目立っていたタイプゆえに、同性であるオジサマたちは、より強く郷愁や愛着を感じるのかしら……。

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