コラム 賛否両論の手越祐也の退所後会見、ニューノーマルな世界を生き抜くヒントは「ヤンチャ」にある!~その2~

手越祐也さんの事務所退所後の記者会見が、フリーの個人の会見としては驚くほど、あちこちの大手媒体で取り上げられ、話題にされています。そのせいで、今まで特に手越さんに注目していなかった筆者まで「あら~、このタイプ、今は懐かしい、絶滅危惧種の『ヤンチャ男子』ね」と、ちょっと興味をひかれました。更に、ふだんは手厳しいオジサマコメンテーターたちも、手越さんに意外と甘いような?……なにゆえこうした状態になっているのか?についてその1で考察して参りました。~その1~はこちら

さて、令和2年の一般社会では「ひと昔前」「いまどき流行らない」「絶滅危惧種」な『ヤンチャ男子』ですが、実はコロナ禍後の新たな価値観への転換期、今後また台頭してくるかもしれない?という予兆を感じ、「手越さんの退所後記者会見」を、今後の生き方の教材として見直してみましょう……という試みに移ります。

ダメ発言「コロナがうつったらめんどくさい」があったのにも関わらず、会見全体の印象が「賛否両論」なのはナゼか?

手越さんの会見には賛否両論のようですが、筆者の周囲にはあの会見が「よく知らない人だったけど最低」と嫌うきっかけになった、という人もいます。問題の部分は、外出時に同伴する女性を選ぶ際に「コロナがうつったらめんどくさい」から、ずっと家にいた人を選んだ、というところ。

この発言、確かに最低です。相手の女性を感染させてしまうかもしれないリスクや、経済的に苦しくても自粛していた人々への配慮が存在しない、自分勝手で幼稚な発言です。この一言で「最低。嫌い」と感じる人がいても、仕方のない破壊力を持っています。

こんなダメ発言があったにも関わらず賛否両論、つまり「賛」派もいたのはなぜか?というと、全2時間ほどの会見の中、この発言以外には「完全にダメ」な表現がなく、誰の悪口も言わず、関わった人々への感謝の言葉と謝罪、応援してくれる人に対してのお願いとポジティブなメッセージのみで構成されていたからでしょう。

「悪い人」は誰もが許さないけれど、変人や未熟などの「ダメな人」は許しちゃう人が多い

『手越ガールズ』という第三者による表現に関しても「僕はそうだと思っていない」と、性別問わず「大切な友だち」をそう表現されたことに関し、自分自身は納得していない、という姿勢を苦笑いしながら穏やかに伝えていました。

苦笑いしながら穏やかに、というのは、実はすごく大事なポイントです。自分を攻撃してきた相手に対しては怒りの感情が先立つ人も多いところ、

相手へのネガティブな感情は消化した上で「自分の気持ちはそうじゃない」というポイントにフォーカスして説明されると、その説明が事実ではないという証拠をつかんでいる人や、手越さんに恨みのある人でもない限りは、更に糾弾しないでしょう。

会見を通して、「誤解を解きたい」「自分の言葉で伝えたい」というメッセージ性が一貫していました。「世間はそう思わないよ」という事にも「自分としてはそうじゃなくて、こういう気持ち」と真摯に穏やかに説明する……というスタイルの人は、扱いがすごく厄介です。

なぜならそういう人は「常識からズレている」けれど、「意識して悪を行なっていない」つまり、ダメ行動の原因が「変人」または「未熟」だからです。

れっきとした犯罪を犯さない限り、「変人」や「未熟」は責められないのが人情です。(だから、かつての時代に、ヤンチャ男子に浮気された女性が「○○くんはそういう人だからしょうがない」なんて、おかしなうやむや状態がまかり通ってたわけですが……)

手越さん本人が「僕は15歳からジャニーズしか知らない。バイトもしたことがないし」と、自分の常識の無さを自覚・やや不安に思っている発言もあり、

「(退所が何日、と事務所側から急に通達されるかもしれない状況で、養うべき家族もいて)しっかりした準備をして備えていかないとと思っていた」かつ「お世話になった事務所には感謝しかなく、関係者も仲間も心から大切に思っている」「がっかりさせた人、ごめんなさい。でもこれからすっごいがんばるから、見てて!」的なことを大真面目に訴えることで、

「手越くんはそういう人だからしょうがない」「とりあえずこの先を見てもいい」という上から目線、もしくは上から目線のようで実はヤンチャ男子に踊らされてるとしても、まあいいよ、という「賛」派の人を、少なからず獲得したのでしょう。

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