コラム 長瀬智也さんのキャラから学ぶ、恋愛下手な堅実女子が外すべき恋の武装~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

長瀬智也さんの事務所退所&裏方への転身計画が発表され、各所で話題になっていますね。この件についての街頭インタビューや、筆者自身の周囲で出てくる所感として一貫しているのが「長瀬智也さんは男性にも女性にも好かれているスター。彼を嫌いな人はいないんじゃないか?」という、シンプルにして、実はありえないレベルの、珠玉の好感度です。どんな人気者であっても、周囲に1人くらいは「でも自分はこういうところが好きじゃない」と異論を唱える人がいるものですが、長瀬さんに関しては、そういう異端者が私の知るところでは皆無。

筆者の飲み仲間で、好きな有名人はバッハとビョーク的な視点の、前衛芸術家としてワールドワイドに仕事しているエナさん(仮名:40代女性)ですら「長瀬智也くん、一度作品を見てから思わず注目してしまったわ!彼って、突然巨大化してドーベルマンみたいになってしまった、エネルギッシュな黒い柴犬のよう!興味深くて、作品をたくさん追って見てしまったけど、どれも素晴らしかった!」と熱く語っていました。

筆者も長瀬さんがテレビに映ったらとりあえず見る、作品は追いかけて見てみる……という、熱狂的には至らない程度のファンですが、「長瀬さんはなにゆえここまで人に好かれるのか?」というポイントを、改めて考えてみました。そして頭の中でいろいろ整理していく上で「恋愛下手、でも仕事はデキるタイプの女性は、長瀬智也的メソッドを実践すれば、恋愛が成就する」という、遠いようで確度の高そうな理論にたどり着きました。

自身の恋愛下手をお嘆きの堅実女子の皆さま、具体的な「恋愛下手脱出メソッド」と併せて解説しますので、ぜひご一読ください。

「天然=かわいげ」というイメージの基礎を作ったのは、実は長瀬さんかもしれない

長瀬さんの話題としてよく取り上げられるのが「天然エピソード」です。「1mは60cm」「『みどりの窓口』はグリーン車専用だと思っていた」などのおバカなカン違いは有名ですが、

「天然=おバカ=かわいげ」という、教養の無さが一転して好感度に結びつくイメージの基礎を作ったのは、長瀬さんかもしれません。

「おバカ」を芸能人の武器としてわかりやすくクローズアップした決定的なトピックは、2008年に島田紳助さんがプロデュースしたおバカキャラユニット『羞恥心』(クイズ番組から派生)だと思います。『羞恥心』は一定の層に大人気を博したものの、2008年当時はまだ社会全体ではなく、一定の層しか「おバカ」つまり「教養の無さ=チャームポイント」という意識を持っていなかったと記憶しています。「モノを知らない、常識が足りないことでもてはやされるなんて、それこそバカげている」という所感を持つ人は、当時まだ、たくさん存在していました。

しかしそうした、意図的に武器として明示された「おバカ」でも及ばない好感度を、長瀬さんは当時すでに、ほぼ全方位的に獲得していた気がします。なにゆえそれがかなったかといえば、2つの要因が考えられます。

1つ目は、長瀬さんの初期の出演ドラマに、それをかなえる要素がふんだんに盛り込まれていた事。『池袋ウエストゲートパーク(2000年)』『ムコ殿(2001年)』『タイガー&ドラゴン(2005年 ) 』『マイボスマイヒーロー(2006年)』などのヒット・ドラマで長瀬さんが演じた役柄には「学力や教養の高さとは別の頭のキレの良さと、人を引き付ける魅力」が共通してあふれていました。「あてがき」に近いバックの意図が感じられるものの、ドラマの中の長瀬さんは「本当にこの人(役の人物)なのではないか?」と錯覚させるほどのリアリティーと熱量で、視聴者をひきこみました。

2つ目は、『TOKIO』というグループでトークする時の、メンバーの「天然イジリ」です。おバカなカン違いが漏れ出た際も、メンバーが長瀬さんを「かわいい末っ子であるとともに、グループのセンターをつとめる、仕事仲間の中でも抜きんでたスター」として扱うと、その和気あいあいとした温かみに、見る者も「若くしてスターの位置を与えられ、ひたむきに芸道を精進した長瀬くん、一般常識まで手が回らずとも仕方ない」と納得させられ、むしろ「こんなにスターなのに、かわいいところ(天然おバカ)がある」と好感を持ってしまうのです。

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