過去に、長男夫婦であるアカネさん達が入居する話が出たこともありましたが、義妹Cさんの当時の住まいの近所でトラブルがあり、急遽引っ越ししたい……ということで、親族価格で格安で入居できる実家アパートの部屋を譲り、そのまま10年近く経過している、との事でした。
つまり、長男夫婦(アカネさんと夫のサクさん)以外の姉妹の家庭が、義両親と同じ敷地に住んだり仕事をしている状態です。
アカネさん曰く「だから、時々義実家に行くと、上の義妹AさんとBさん夫婦ともバッタリ、ってことがよくあって。
一度、Bさんが『アカネさん、長男の嫁だからって、義兄さんよりアカネさんのほうがたくさん稼いで苦労してるみたいだし、ここの義両親にまで良くしてあげることないですよ。良くしてあげたって、返そうとか、ありがたく思うような気持ちがない人達でしょ?』って言ってきたことがあり、驚いた」そうで。
「実は私、Bさんの妻、つまり義妹Aちゃんに、夫のことで相談したことがあったのね。夫は収入よりやりがい重視で、私はホントは転職してほしいんだけど、なかなか聞いてくれなくて。私はフルタイムで働いて子育て関連の用事もほとんど私がやっててしんどいな、って時に、Aちゃんに『夫にどう言ったら伝わるかな?』みたいなことを相談していた。だからBさんから夫のことを言われた時は、その話が漏れてたんだな、って。
義両親の陰口に関しては、Bさんは義両親に多めに家賃を払うとか、好意で援助してあげてる部分があるのかな?って。義父はお店を経営しているけど経営状態が悪くて、義母はパートに出ていて。もともと、私たちが義実家のアパートに引っ越そうとしたのも、空いてる部屋を埋めて義両親に家賃を入れる事で、多少は援助できると思ったからだったし、Bさんの事業はかなり順調そうで『俺は稼いでる』ってよく豪語してたし、事業用物件って住宅用の何倍も賃貸料がかかるものだから、古いアパートでも、それなりの家賃を納めてあげてるんだろうな、って思っていたの。
義母はわりと『長男が可愛い』って気持ちがダダ漏れしちゃうところのある人だから、Bさんが家賃などお金の気遣いを持って接してるとしたら、近くにいて長男重視は面白くない部分でもあるんだろうな、って。……それにしても、兄嫁にマンツーマンで義両親の陰口を言うなんて、迂闊でクセの強いとこがあるのね、くらいにその時は軽く考えていた」そう。
しかし、実情は全く違ったのです。

この後、義父が体調を崩して入院したところから、『マッチポンプ人間』の本性が明らかになっていくのです……。~その2~に続きます。