コラム 知らない間に「がん」が進行していた女性のリアルレポ、コロナ禍で病院を避ける人々に伝えたい「検診」の大切さ~その2~

1年後、やっと訪れた泌尿器科で、いきなり「育ったがん」が発覚!

数か月後、ユリさんに「排尿を終えた感覚があるのに、立ち上がったら少し尿が漏れる」という症状が出始めます。しかし「尿漏れってよく聞くけど、私もとうとうそんな年齢か」と軽く考えていたそうです。婦人科受信後半年たって、また視認できる血尿が出ます。尿漏れ以外の不調は特になかったユリさん、「こんどは一応泌尿器科でも行って安心しよう」と泌尿器科へ。そこでようやく膀胱がんが発見されたのです。

大学病院を紹介され、「がん細胞を摘出する手術が、治療と検査を兼ねる」との事で、6日間の入院を伴う腹腔鏡手術の結果が出るまでは、その後の治療を要する深刻な状態かどうか判断できず、がん発覚から術後までの1か月あまり、死を意識する不安な日々を過ごしたそうです。

幸い一度の手術でがん細胞が取り切れ、その後の定期健診でも問題なく、現在に至ります。

責任感の強い人や怖がりな人ほど、通院を避けて悪化させてしまう

しかしユリさん、「当時、入院した大部屋で、私より深刻な状態になるまで病院を避けて病気を悪化させた患者さん達に出会ったの。その人たちはみんな、『大した不調じゃないわ』と仕事や家事、自分が必要とされる場でがんばり続けた結果、そうなってしまった、っていう怖さを目の当たりにした」と言います。

その1でも書きましたが、「健診」は健康かどうかを確認するためのものですが、

「検診」のほうは、「症状が出にくい病気を発見し、早期治療するため」のものです。無症状でも、せめて助成されるタイミングで受けたほうが良いと、痛感しました。

実はユリさんの話を聞いたオンライン飲み仲間女子会で、ユリさん以外に参加していた、アラフォーからアラ還の働く女性6人中2人が「自治体助成の検診で異常が見つかった」という経験をしています。

一人は「子宮頸がん検診」で、がんの手前の異形成が見つかり、定期的な自己診療検診で経過観察している、という例。

もう一人は、「乳がん検診」で良性だけれどたくさんのしこりが見つかり、定期的な自己検診で様子を確認し続けている、という例。

他に「経血の量がすごく増えて塊も出たりする事が増え、更年期のゆらぎかと思いつつ最初は放っておいたけれど、あまり続くので婦人科を受診したところ、とても大きな子宮筋腫が他の臓器を圧迫するほど育っていて、結果、子宮ごと摘出手術をした」という人もいました。

大人同士、それまで「入院した」「体に異常が見つかった」などのネガティブな話題は伝え合わないメンバーでしたが、改めてこうした話をして、病気の確立の高さに驚き、検診の大切さを痛感しました。

「深刻な不調」に感じない、「年齢的に不調が出やすい」、「コロナ禍で通院を避けたい」……というような理由で検診を避け過ぎないようにしたいものです。どんな病気も、早期発見できれば治療の負担も少なく、また、完治できる確率がぐっと高いのです。筆者の父も、70代での健診で「食道がん」を早期発見でき、手術の結果、完治し、80代でも仕事を持っているほど元気です。

自分を大切にしていきたいですね。

今は医療も進歩しています。初期だったらがんも治るのです!検診はお忘れなく。

<御神酒の手引>
「検診」はとても大切。避けて一大事にならぬよう、積極的に受けよう!

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プロフィール

きたざわ御神酒

きたざわ おみき……テレビ、ラジオ、WEB、雑誌で執筆中の雑食系フリーライター。30歳で「バー・一人飲みデビュー」をし、以後、居住地の下北沢中心にあちこちのバーに出没。趣味は「知らない人と話すこと」。趣味が高じて、一瞬、バーの店長をやったことも。
時には夜から昼まで飲み続けたウン年間のバー生活?で学んだ「女子の一人飲みルール」的なお話から、「バーで出会ったトンデモキャラ」のネタ話など、働く女子のタメになったりならなかったり、まったくどうでもよく移動中に読み流したいお話まで、酒にまつわるいろんなエピソードを書いていきます。