コラム 3日間食べない&寝ないと人間はこうなる……。体験者が語る、脳の暴走状態の危険性~その2~

コロナ禍の真っただ中で、年末年始ですね。帰省や会食を控え、一人で長期間過ごす方が多そうなので、

かつて筆者が一人きりで連休を過ごした際の「食べ忘れ」「寝忘れ」で危険状態に陥った、という体験をご紹介しております。

一人でいると、食べる事や寝る事をうっかり忘れる、という事態が、現実に起こりうるのです。

考えすぎなタイプの方、めんどくさがりなタイプの方、この冬、経済力に不安があって食事を切り詰めようと考えている方には、危険回避のため、特に読んでいただきたい内容です。

筆者の場合の原因は「考えすぎ」で、危険な状態に陥る事になった、しかも本人はそんなに危険だと気付いていなかった……という精神状態の経緯に関して、その1でお伝えしました。~その1~はこちら

気持ちが緩んで寝ころんだら、起き上がれなくなっていた!?窮状を救ったモノは……

さて、考えすぎて、食べ忘れ、寝忘れに気づかぬまま3日経過していた状態の筆者。考えすぎ、という状態を自覚できたところで、寝転んでみると、起き上がれなくなっていました。

そして、頭の中に、最近のことやら幼少期の事やら入り混じって、過去の記憶が猛烈な勢いでぐるぐると巡り、どう止めていいのかわからない、記憶の暴走状態になりました。

前提として、この時の筆者の脳は「過剰に働き続け」で、「食べない」「寝ない」事で身体機能のバランスが狂ってしまい、「脳だけ暴走」状態になっていたのだと思います。医学的な事は素人なのでわからないながら、「死ぬ前に、人生が走馬灯のように思い浮かぶ」という状態になったのではないか?と、目を回しながらぼんやり意識しました。

死ヌ前?危ナイ!?

途端に、片仮名で書きたくなるような原始的な感じに危険を意識して焦った筆者、「トニカク動カナクテハ、死ヌカモ」と、体に指令を与えようと思い立ちます。

「起キ上ガルニハ、手ニチカラヲ入レル。指ノ動カシ方……」

みたいな感じで必死に「指、動け」と指令を送ると、右手がちょっと動きました。すると、奇跡的に、指に触れる何かが。

掴んでみると、ふだん使っている鞄から飛び出していた、超空腹でも脳を使い続けたい時に食べるための板チョコでした。無心(まさに無心)で食べる事ができました。

すると、糖分のおかげか、脳の暴走(走馬灯)と並行して「起き上がって、何か食べる事が必要」という思いが浮かび、「手にもっと、力を込めて」「起き上がって」と、一つ一つ意識してクリアしていき、「冷凍庫に入っている冷凍うどんを湯がいて食べる」という行動をクリアしました。

そして気づく「食べない、寝ない」がリミットを超えていた間の自分の奇行

うどんを食べ終える頃には、走馬灯状態は収まり、「今、なぜこんな状態になったか」をつきとめようという、適正な思考力が徐々に働くように。

そこで携帯電話に示される日付を見て「気づけば3日経過していた。たぶんその間、何も食べなかったし、寝ていなかった」と驚いたのです。

更に驚いたのが、自宅の壁の光景です。仕事に使っていた大きな用紙の真ん中に、筆ペンで単語が書きなぐられたものが、壁一面にガムテープで貼り付けられ、並んでいたのです。

よく思い返してみれば、それは「アイデアメモ」でした。食べず寝ずで脳だけ過労させている状態にあった時、思考がとんでもない速さでめぐっていて、すでに「メモを取る」という行為が思考の速度に追いつかなかったのです。それで「ヒントになるかも」と思い浮かんだ時、あわてて書き付けたメモが、「大きな紙に筆ペンで一言だけ書きなぐって壁に貼る」という状態で残っていたのです。

……我ながら「おかしかったんだ、私」とぞっとしました。

後になって、この3日間の「散歩中」に筆者に出会ったという友人の話も聞けました。朝方に、近所のゴミ集積場にゴミ捨てに出てきた友人に、筆者は「こんな遠くまでゴミ捨てにくるなんて、偉いね」と言ったそうです。友人宅の目の前の、定番の場所なのに。

友人は「こっちも寝ぼけまなこだったし、もしかしてオミキちゃん酔ってるのかな?くらいにしか思わなかった」と言われ、またまた自分にぞっとしました。

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