コラム まん延する「職権乱用ナンパ」。新居探しで知り合った不動産営業マンにストーカーされた女性の恐怖体験レポ~その2~

最適の救世主がそばにいてくれたおかげで、事を荒立てずに恐怖から解放された

怖くて対処したいけれど、ミヤちゃんに届く具体的な動きは、ぎりぎりビジネスの香りを入れた数通のメール程度で、放っておけば収まる程度の気持ちである……という可能性も高く、
勤務先に言いつけたりするのはやり過ぎな気がします。

「夜中、うちのそばに車停めてましたよね」など、こちらから本人に何か言うのも得策ではありませんし、
当時のカレシに話しても、変に話が大きくなるだけで良いことは無さそうなので、避けました……ってところが、冷静で大人で優しいのよ、ミヤちゃんは。かわい子ぶって良く考えず、一度は世話になった、まだ道を踏み外してもいない男性を、自分の恋愛のスパイスに使ったりしないのです。だから、モテ女だけど、女に嫌われる女じゃなくて、女友達も多いの。

そんなミヤちゃんが選んだ相談相手は、まさに最適の人物でした。

「可愛がってくれていた、おだやかで頭のいい、お母さん気質の大家さんの奥様」です。

引っ越しで実家が遠くなったお母さん子のミヤちゃん、自分の母親と同世代の大家さんの奥様となんとなく親しくなって食事をごちそうになったりする関係になっており、「この人なら、怖いけれども特に何も起きてはいない、という状況を理解してくれる」と、打ち明けてみたのでした。

これが、大正解。

その後、具体的にどんなやりとりがあったかはわかりませんが、営業マンのメールやつきまといらしき行為はパタッと無くなりました。

大家さんは営業マンの会社の大事なクライアントですから、うまい言い方はいくらでもできるでしょう。誰とは言わず、「店子さんにちょっと繊細な方が入ったので、うちの担当は女性にしてほしい」と申し出るとか、「ミヤちゃんて店子さんが良い人柄で、娘のように感じるので、知人の息子さんを紹介したいのよね」と世間話をしてみる、とか。まともな社会人であれば、そうした話を聞くだけで、「あ、初恋中学生のようなノリで女性の周囲をウロウロしちゃいけないな」と我に返るはずです。

実は、双方が気に入れば、あとで美談にすらなる「職権乱用ナンパ」

実は、筆者の別の友人で、スマホを購入した際の担当者から後で電話が来て付き合った、という人もいます。相手によっては、こうした職権乱用ナンパ(違法行為)も「ふだん絶対にそんなタブーは犯さない彼の、私への特別すぎる思いゆえの、たった一度の反則」となって、恋愛美談にすらなる事もあります。

ミヤちゃんにその話をしたら、
「そうなんだよね~。結局、合意があるかないか!」

と笑っていました。めちゃくちゃ好みのタイプからそんな事されたら、むしろドラマチックなんですけどね。そんな事、なかなかないですし、もしそんなことになっても、相手が「常習犯でないか?」を冷静に!見極める判断力は忘れずにいてください。

「感情を逆なでしないように、怖がったりは絶対しなかった」とのこと。

<御神酒の手引>
恋は盲目というけれど、感情が高ぶってるときほど、冷静な判断力と適切な行動を忘れずに!

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プロフィール

きたざわ御神酒

きたざわ おみき……テレビ、ラジオ、WEB、雑誌で執筆中の雑食系フリーライター。30歳で「バー・一人飲みデビュー」をし、以後、居住地の下北沢中心にあちこちのバーに出没。趣味は「知らない人と話すこと」。趣味が高じて、一瞬、バーの店長をやったことも。
時には夜から昼まで飲み続けたウン年間のバー生活?で学んだ「女子の一人飲みルール」的なお話から、「バーで出会ったトンデモキャラ」のネタ話など、働く女子のタメになったりならなかったり、まったくどうでもよく移動中に読み流したいお話まで、酒にまつわるいろんなエピソードを書いていきます。