化粧っ気がなく女子力も感じさせない、でも、なんとも不思議な落ち着きがあって、周囲から一目置かれている……そんな、筆者のかつての飲み仲間・サエちゃん(仮名:当時30代前半・有名私立校の教師)の、超ビックリだった遠隔地移住&スピリチュアル&大恋愛のエピソードをご紹介しております。
その1では、サエちゃんの人生の転機となったのかもしれない、旅行先でのスピリチュアルな体験をご紹介しました。~その1~はこちら。
とても苦しい体験を経て「何が変わった、というわけではないけれど、良かった」と言っていたサエちゃん。……しかし、実は「何かが変わった」のかもしれません。その後、サエちゃんは愛していた職場を離れ、全く別の生活圏へ移住してしまうような、大変な恋愛トラブルに遭遇するのです。
「君の事が好きでたまらない」と言った男は、既婚・子持ちだった!
サエちゃんが移住した理由は「逃亡」でした。
なんとサエちゃん、仕事仲間……つまり教師のサトルさん(仮名:当時40代・既婚・二児の父)から、恋愛感情を告白されてしまったのです。
「どうしようもなく君の事が気になって、好きで好きでたまらない」
それまでのサトルさんとサエちゃんに恋愛関係はありませんでした。既婚者からの突然の告白に、サエちゃんは戸惑います。サエちゃんもサトルさんに好感は持っていたものの、相手は既婚者で父親で……しかも教師同士で関係を持つなど、あってはならない事だからです。
「離婚をするので、僕との関係を考えてほしい」
とも言われましたが、サエちゃんは断ります。言葉が、よくある不倫男のその場しのぎの口説き文句のようであった、という点よりも「お子さんもいるのに、自分が原因で家庭を壊されるなど、耐えられない」と感じたそう。
しかしサトルさん、「妻とはもう男女の愛情はなく、『家族』というチームを共同運営しているような関係になっているし、子どもたちもハイティーンの年齢になり、真剣に話をすれば通じると思う。子どもたちにはきちんと話をして、『家族』の形を変えることを承諾してもらうから」と食い下がります。
サトルさんの雰囲気に本気度を感じとったサエちゃんは「私がこの場からいなくなれば、鎮火するかもしれない」と、年度替わりにひっそりと、生徒たちや人事に係わらない同僚(サトルさん含む)にも告げずに退職、移住するのです。
……結果、どうなったかというと。
なんとサトルさんは本当に離婚し、サエちゃんを追いかけて移住。10年余たった今も、移住先でサエちゃんと「事実婚」の生活を続けています。