「パワハラ」「セクハラ」という言葉はもはや社会常識、やる側にとってもかなりリスキーな行為ですが、それなのにそうした「ハラスメント」を受けた、という実例は、意外とあるものです。
今回は、もしも当事者になってしまった際の賢い回避法を身に着けるため、実例をもとに考察しております。
その1では、「いまどきその手のトラブルが起きやすい状況」と、ある女性がパワハラ&セクハラを回避した実例を一つ、ご紹介しました。~その1~はこちら。
後編では、もう一件、実例をご紹介しつつ、「賢いセクハラ&パワハラ回避法」をまとめてみたいと思います。
「ターゲットにされやすい人」から学ぶ、セクハラ撃退法 その2
筆者の飲み仲間のユエちゃん(仮名:30代・フリーライター、やはりモテ美女)は、それまで所属していた会社から独立してフリーランスになったとたん、大口取引先の男性からホテルに誘われた、と言います。
「フリーになったとたん、遅い時間に編集部に呼び出されて、ちょっと仕事の話した後に『この後、ホテル行かない?』だって。コイツ、断ったら仕事無くなる?ってこっちがビビると思って誘ってきたのかな?ってドン引き。もちろん、断ったよ。笑顔で『この後、別件がありまして』って。
さっさと帰って、その相手にメール送っといた。『先ほどは遅い時間までお打合せをありがとうございました。ホテル会食のお誘いも頂きましたのに、所用と重なっており、失礼しました。フリーランスになって間もなくの私に、決起集会のお心遣いかと、お気持ち、大変感謝しております。
仕事ぶりでお返しできますよう精進しますので、今後とも何卒お引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。』って」
この後、ユエちゃんは、ホテルに誘ってきた男性の所属する仕事先から干されることはなく、おかしな誘いを受けることもなく、健全で円満な仕事関係が続いているそう。
ちょっと聞くだけでは、「ホテルに誘った人、意外と粘着質じゃなくて良かったね」と思いそうですが、実は、ユエちゃんは周到な「撃退法」を打っているのです。
撃退に大切な要素を、その1のマリちゃんの例と合わせ、具体的にまとめてみましょう。