コラム 米国軍人専用ホテルのボーイに、財界の大物の愛人。酒の席で人生の大先輩から聞いた仰天エピソード~その2~

筆者がかつて酒場で耳にしたヨモヤマ話の中から、今回は「意外にもすんごく面白い高齢者の仰天経験談」をご紹介しております。その1では、外国人専用ホテルのVIPボーイ→ハワイのホテルのマネージャーへの栄転話を断った、当時70代(現在80代)男性のリアルな経験談をご紹介しました。~その1~はこちら

さて、お次は、離婚→シングルマザー→財界の大物の愛人となった、美貌のマダムの海外旅行時のお話です。

お洒落マダムのブランドスーツケースに入っている、驚きのアイテムとは?

タエさん(仮名:会話当時70代前半)は、元舞台女優→20代で結婚引退→DVが原因で子連れ離婚→アルバイト先の料亭で財界の大物に見初められ、生活費一式以上を保障される関係へ……という経歴を持つ、とても美しく気風のいいマダムです。

筆者と出会った数年前当時、すでに「パパ」は他界されていましたが、タエさんや、タエさんのお子さんが生活に困らないような財産を遺してくださったそう。

筆者は以前、超老舗有名ホテルのバーで、50代くらいの女性が立派な身なりの男性に向かって「私の20年を返してよ!」と叫んで平手打ちするシーンを目撃したことがあります。タエさんの「パパ」はそんな醜聞とは無縁の大物だったのでしょう。

「本宅のほかに、パパにはウチともう1軒、家があってね。でも、私と出会ってからは、ほとんどウチでくつろいでらしたわ。手のかかるワガママな人だったから、他のおうちはいない時間が多くてホッとしてたかもね。関係上、表面的には微妙な間柄のはずが、なんとなくお互いシンパシーみたいなものがあったわね。中には『淀君(よどぎみ。豊臣秀吉が入れあげて贅沢をさせた側室)』なんて陰口を言う人もいたけど。私なりにパパにはすっごく尽くしたわよ。

パパはね、海外旅行で地球の裏側に行っても、いきなり『タエ、米の飯が食べたい』って言うような人で。だから私、海外に行くときは必ず、ブランドのスーツケースに土鍋を入れてたのよ!デザイナーのコレクションラインを着てキメキメでブランドバッグ持ってるのに、税関で止められて土鍋を見られたら、すごく恥ずかしいわ~!ってドキドキしてたのよ、毎回!」

……こんなウィットに飛んだ会話のできる70代がいらっしゃるのですから、下北沢の酒場では、高齢者は敬意を持って遇されるのです。

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