コラム 集中治療室で父が打ち明けたナゾの財産!? 回復後にわかった気をつけたい教訓~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)(目下、自粛中)です。

堅実女子世代ともなると、高齢のご両親をお持ちの方も多いでしょう。今回は、実父が手術入院で、一時は危険な状態に陥り、その後、無事に回復された……というユリカちゃん(仮名:30代・会社員・筆者の飲み仲間)の経験談をお送りします。

危篤状態にあったお父さまが愛娘にだけ語った「ナゾの財産」のお話が、その後も家族の伝説になっているのだとか。人間は究極的な状況にあると、その人の本質が現れる……という、大変興味深いお話です。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/column/saketoitata/

実父に見つかった病巣は初期だったものの、すぐに手術が受けられなかった理由

ユリカちゃんはご両親が結婚10年目でやっと授かった一人娘……ということで、ユリカちゃんの年齢から考えると、ご両親の年齢は70代半ばと、やや高めです。

定期的に地域のボランティア活動に参加されるなど、とてもお元気なご両親で、都内から電車で2時間ほどの場所にご実家があるため、ユリカちゃんだけ仕事のために都内で一人暮らしをしています。親子の仲はとても良く、都内にお買い物の際にはご両親がユリカちゃん宅に泊まったり、数か月に1度はユリカちゃんがご実家に顔を出す……など、常に連絡を取り合っている状態でした。

3年ほど前、お父さまのちょっとした不調をきっかけに初期の食道がんが見つかり、手術入院の計画が出ました。

「見た目は元気な父だけれど、高齢でかなりの瘦せ型な事もあって、まずは手術に耐えられる体力をつけてから手術を、という話になったの。病巣はそれほど大きくはないという診断だったけれど、がんのある食道は喉や胃とつながっているから、全身麻酔の手術をしなければならない……。数か月は食事や運動の指導を受けながら通院で体力値を判断して、体力がついたところでやっと、具体的な手術の日取りが決まった。手術が決まるまでは、素人考えかもしれないけれど『パパのがんが、この間に取り返しのつかない事になったらどうしよう!』って、すごく不安だった」

……なるほど、ご高齢の場合は手術に耐えられる体力を先につけなければいけないということもあるんですね。

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