コラム 集中治療室で父が打ち明けたナゾの財産!? 回復後にわかった気をつけたい教訓~その1~

手術は成功、一安心……というところで、まさかの急転直下が!

お父さまの手術の当日はユリカちゃんも仕事を休み、お母さまと病院で待機したそう。6時間の長い手術でしたが「無事成功し、この後は1日程度、集中治療室で術後の状態を観測しますが、明日には一般病棟に移れるでしょう」ということで、お母さまもユリカちゃんも、安心して各自の家に帰宅しました。

ところが、ユリカちゃんが自宅に着いたとたんに、病院から緊急電話が!

「父の容態が良くないので、『ご家族に来ていただきたい』と。実家のほうが病院から遠いから、移動中の母にはすぐに連絡がつかなくて、私、『これでパパとお別れになっちゃうの?』って、涙が止まらないまま電車に乗って病院に向かった」

病院に着いたところで、集中治療室で眠っているお父さまの顔を見るしかできません。お父さまの手を握り『パパ、頑張って』と声をかけていると、お母さまも遅れて病院に到着。母娘で泣きながら声をかけ続けたと言います。

その甲斐あってか、お父さまの容態は持ち直し、「しばらくは集中治療室で経過観察」の日々が7日ほど続いた後、一般病棟に移れる経過となったのだそう。

集中治療室を見舞う日々の中、もうろうとする父がやっと発した第一声

お父さまが集中治療室に入っている間、ユリカちゃんは仕事の後、毎日、病院に通いました。お父さまは眠ったままでしたが、家族の声かけが届くことも多いと聞き、日々、声をかけ続けたのです。また、眠っていても、お父さまの手を握るユリカちゃんの手に、うっすらと握り返す反応がある日もあったのだとか。

集中治療室に入って6日目ほどで、お父さまの意識がうっすらと戻る事があり、何か語るそぶりが見えました。

お母さまは「何を言っているのかわからない」と言っていましたが、ユリカちゃんが耳を寄せると、お父さまの言葉がはっきり聞こえたのだそう。

「力ない声でも、父の言葉は私にははっきりとわかった。でも、あまりに意外な言葉過ぎて、混乱しちゃって。……でも、明らかに同じ言葉を繰り返したから、聞き返したの」

その、意外な言葉とは?

「パパ、『梅の木』?『梅の木』って言ってるよね?」

お父さまは、わずかな動作ですがうなづいたそうです。そして、続けた言葉が……
「1億1千294万3千2百とんで6円」。

親族からめったに聞く言葉ではないはず。

『梅の木』『1億1千294万3千2百とんで6円』 ……いったい、どんな意味なのでしょうか? ~その2~に続きます。

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プロフィール

きたざわ御神酒

きたざわ おみき……テレビ、ラジオ、WEB、雑誌で執筆中の雑食系フリーライター。30歳で「バー・一人飲みデビュー」をし、以後、居住地の下北沢中心にあちこちのバーに出没。趣味は「知らない人と話すこと」。趣味が高じて、一瞬、バーの店長をやったことも。
時には夜から昼まで飲み続けたウン年間のバー生活?で学んだ「女子の一人飲みルール」的なお話から、「バーで出会ったトンデモキャラ」のネタ話など、働く女子のタメになったりならなかったり、まったくどうでもよく移動中に読み流したいお話まで、酒にまつわるいろんなエピソードを書いていきます。