コラム 10年来の親友との仲違い。背景には大人だからこその理由が~その2~

ただの遊び仲間ではない、心を許した親友との仲がこじれる……とても辛いことですよね。

筆者の周囲では、40代前後で、こうした悩みを抱えるケースが増えています。筆者なりに考えてみると、この現象、意外と年齢とも関わっている気がします。つまり40代前後で「何十年来の、信頼していた親友とこじれる」というケースが起こりやすくなるのではないかと……。

ということで、堅実女子世代にも、もしかして今現在起きている、または、この後、起きがちな問題として「親友とこじれた際の関係修復法」を考察することにしました。

その1では、親友とこじれる原因として多いパターンとして、以下の3つを提示しました。

1:Aの大切な相談に関しBが本音でアドバイスしたら、内容がキツすぎてAがショックを受けた

2:Aが落ち込んでいる時にBに頼りすぎ、Bが重さに耐えらなくなった

3:学生時代など、AとBの親交が深くなった時代とはお互いライフスタイルが変化し、かみ合わない

まず1の実例を挙げました。~その1~はこちら

次に2、3の実例を挙げながら、関係修復に有効な方法を考察します。

「親友だから」と頼りすぎてしまったケース

ユリさん(仮名:30代後半・会社員)は、11年連れ添っていた夫との離婚協議問題で悩み、高校時代からの親友であるアイさん(仮名:同級生・会社員・既婚)に相談しました。

ユリさん「夫婦とも、浮気とか借金等の大きな問題があったわけじゃなくて、もう『性格の不一致』というか、お互い、生活の中のすれ違いが続いた末の離婚話で……。

収入は私のほうが多い、なのに家事負担は私に偏ってて、それについて何度も話し合おうとしたんだけど『家事なんてできるほうがやればいいし、女性のほうが得意なんだから、得意なほうがやったほうが効率的』とか言って、取り合ってくれなくて。そうすると私も『私のほうがやってあげてる』ってストレスがたまって、ちょっとした時に、不満が出やすくなる。そういう私のイライラが、夫は耐えられないって、離婚を切り出されたの。

正直、私としては、ここまで尽くしてるような状態になってるのに、夫のほうから『離婚したい』なんて、驚いてしまって。生活を維持するために私がやってきた事には一つも目を向けずに、『イライラするところがイヤだ』って、もう何を言っても、私の言うことは全部『おかしい。性格が合わない』って否定されて……」

ユリさんは、自分が11年間、ストレスを感じながらも努力してきた事を、夫が全く評価しないどころか、悪い部分しか見なくなった……というショックに耐えられず、親友のアイさんに毎晩、同じ愚痴をループする状態に陥ります。

最初の1週間ほどはユリさんの長電話(2~3時間以上)に親身に応えてくれていたアイさんでしたが、次第に「辛い時だから話を聞いてあげたいけど、私も明日、仕事で、寝不足も続いてるから、今日はごめん」と切り出し、

それでもユリさんが「わかった。……あ、でも、もう一つ!」など電話を切ることができず……などの状態が続き、アイさんが電話をとってくれなくなったと言います。そして、こんなメッセージが届きました。

『力になってあげたいけど、長時間の電話を毎日は、ちょっと厳しくて、ごめん。プロのカウンセラーの力を借りるのも、一つの方法だと思うよ。いまどき、おかしな事じゃないと思うし、ユリちゃんの心が落ち着く事を祈ってるし、心配してます』

それぞれのライフスタイルが違い、かみ合わない

それぞれのライフスタイルの変化によって、心の奥では気の置けない親友であった相手と距離を感じるという件は、ほとんどのケースに当てはまる事象です。

仕事の内容の違い、収入の違い、既婚か独身かの違い、子持ちかそうでないかの違い……などなど。

学生時代ならば、テスト、就職、恋愛、社会人10年目くらいまでは、新米社会人として対面する悩みや恋愛面など、なんとなく共通の流れや常識の上に、お互いが乗っていたと思います。

しかし、それ以降ともなると、さまざまな「適齢期」の考え方も多様化した現代、それぞれの過ごす「生活」「常識」が、意識する以上に違ってくるのです。

実は前述したアンナさんのケースや、ユリさんのケースも、このカテゴリの範疇かと思います。

アンナさんは「一人で子どもも育てながらきちんと生計をたてているマルちゃんに、私の悩みは幼稚で些末と言われた気がした」とも語っていましたし、

ユリさんは「アイちゃんは結婚生活がうまくいってる人だから……」との思いを持ったと語っていました。

しかし筆者が聞くと、マルさんもアイさんも、親友のために大変まっとうなアドバイスをしているように思えます。なのに、どうして本人に届かないのでしょうか?

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