コラム 達人に学ぶ「相談する時、される時にわだかまりを作らない、大人の相談事の心得」~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)(目下、自粛中)です。

皆さま、相談事をきっかけに、相手とわだかまりが生まれてしまったり、そこまでいかなくてもなんだかモヤっとした、という経験ありませんか?相談事って、信頼している人を選んでするものである分、その相談が逆に心の負担を残す結果になると、厳しいですよね。すでにある悩み(相談事の内容)に、更にモヤモヤが折り重なり、ダブルパンチです……。

筆者は飲み好きが高じて一定期間バーテンダー職についておりましたが、その時代は特に、お酒の効果もあって様々な相談シーンに立ち会いました。当時の経験や、聞き上手と名高い人たちのエピソード等、もろもろの情報を合わせて、今回は「相談する時、される時にわだかまりを作らない、大人の相談事の心得」をまとめて参ります。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/column/saketoitata/

「相談事」というトピックのとらえ方そのものが、実は年齢層や性質で異なる

さて皆さま、「相談事」という言葉に、どんなイメージがありますか?

筆者の経験上「相談事」という事象は、実は年齢層や性質で、これ自体のイメージにかなり差があるトピックです。具体的に言うと……

・若い人や、自分軸で事をとらえがちな性質の人は、相談される側は「選ばれた信頼感=嬉しさ・名誉」をどこかで喜ぶようなトピック、ととらえている。

という傾向があります。こうしたイメージは、若いうちは、ほとんど全員が持っています。誰しも、初めて友達を作っていく段階で「多くの人に相談した中で、Aさんの意見に一番共感できた。または自分とは別の視点を教えてくれたことが、自分のためになった」という経験をして「Aさんを特別な友達と感じる」ようになるからです。成長する中で「気が合う」「信用できる」相手を見つけていくって、そういう事ですよね?

このイメージを持ち続けて「相談事」をとらえている人にとっては、大人になってから「相談事をもちかける」という行為も「この広い社会の中で、自分が心を許した、または許せる可能性を感じる相手に、より親密になれるかもしれないリトマス試験紙(相談事)を差し出した」事になり、どこかで「相手は相談内容に答える負荷は感じるかもしれないけれど、相談をもちかけられたことを、一方で嬉しく感じてくれるはず。私に対して多少なりとも好意があるならば」と考えるのです。

相談事の結果「逆にモヤモヤが増えた」「わだかまりができた」などのトラブルには、必ず、この「若すぎる相談事イメージ」が関わっています。自分はそうとらえていたという方は、まず、このイメージを捨ててください。確かに「深い相談をし合える仲」というのは存在しますが、この思い込みは逆に以下のようなNG行為を招きがちです。

・「どうしても今、聞いてほしい」など、相談相手の生活スタイルへの配慮を欠く
・喉元過ぎて冷静になれば、あえて相談するほどでもない些末な内容で相談しまくる
・相手の反応が自分の感情に合うものでない場合、不快や不誠実に感じてしまう

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