コラム 達人に学ぶ「相談する時、される時にわだかまりを作らない、大人の相談事の心得」~その2~

相談事をきっかけに、相手とわだかまりが生まれてしまったり、なんだかモヤっとしたり……よくあるお話ですよね?

すでにある悩みに、更にモヤモヤが折り重なり、ダブルパンチ!……などという憂き目を見ないよう、今回は「大人の相談事の心得」を整理しております。

その1では、「相談事」というトピックそのもののとらえ方にまつわる個人差の問題を提示し、相談する側としてトラブルを招かないための事前準備である、精神面に関して触れました。~その1~はこちら

続いて、物理的な事前準備についてと、
「聞き上手」な女性の実例エピソードから、相談される側になった場合の大人の対応をまとめて参ります。

『大人の相談事』の事前準備(2)

相談事の事前準備として、物理的に不可欠なのは「相談相手に、話を聞いてもらえるタイミングにアポを取ること」です。

大人同士、それぞれライフスタイルが違う中で、いきなり電話して相談事を持ちかけたり、別の目的で会ったついでに「この流れで話しちゃおうかな」と勝手に話し始めたり……などはやめましょう。

当日にいきなり「ちょっと重い話してもいい?」と切り出された場合、実は受け手が十分な時間をとれない状況であっても、それを伝えにくいし、断りにくいですよね?

相談事は、相手に時間をとらせるとともに、「人の悩みを聞かせる」という負荷もかけます。それなりの重さを含む問題であるならば、アポは不可欠です。

筆者がバーテンダーをしていた時代、「みんなのお兄さん」的に頼りにされていた同業者が酔って、こう漏らしたことがあります。

「なんでみんな、俺なんかに、プライベートな重い話とか、バンバン相談しちゃうかな~?お客さんの話だから聞くし、それも仕事のうちでもある。
でも、常連とかなってくれて、お客さんなんだか友達なのか?って感じになると、こっちも肩入れしちゃうし。けっこうヘコむ時あるよね。つか、バーテンダーってそういう仕事なんだな。思ってたよりキツイわ……」

彼はその後1年ほどで、お店をたたんで別の仕事を始めました。

評判の良かったプロのバーテンダーですらそんな例があるわけです。「聞く」ことって、それだけでも意外と体力を消耗する人がいるのです。

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