コラム 相続もないし、自分が住み続けられればいい」おひとり様のマンション購入で実際に起こったこと~その2~

今回は、不動産やマネーのプロの情報だけでは判断しきれない、「おひとり様の不動産購入」に関する問題点やお悩みポイントについて考察しております。

その1では、自宅としての中古マンション購入(2000万円程度)のローンが降りずにあきらめていた、フリーターのユキノさん(仮名:30代後半)が、ある裏技のおかげで購入にこぎつけられた、という実例をご紹介しました。~その1~はこちら

後編では、今まさに「マンションを購入したい!」と検討中の筆者の友人と話し合っている、リアルな「おひとり様不動産購入のお悩みポイント」を整理して参ります。

家賃を払い続けるより、払いきれば自分のものになる物件購入で安心したい

「まだまだいろんな街に住んでみたい」「頭金が全くない」という社会人になりたての世代ならいざ知らず、30代くらいの女子ともなれば、表題のような考えが一度は頭をよぎったことがあるのでは?

婚活に励んでいる方や、「転職で職場が変わる可能性が大きい」という方でも、「いざという時には賃貸に出せるような物件なら、購入しても問題ないのかな」とかね。ほとんどの人の固定費の中で最大値を占める「家賃」という項目、「払い捨て」よりも「資産につながる」形にできれば、それに越したことはありません。

筆者の友人・ゲンちゃん(仮名:40代独身・会社員・ゲイセクシュアルの男性)は、いままさにその状態。10年以上入籍していた(ゲイなので養子縁組)彼と離縁し、その後ほどなく恋に落ちて同棲した彼氏とも別れ、いったん大病をしてからやっと社会復帰し、いくつかの転職を繰り返した後、ようやく「この職場に骨をうずめるわ!」という仕事を見つけたところで。

「僕、今の職場に通いやすい場所で、マンション買おうと思うの!」というわけです。

その本気度はすごくわかるのですが、彼が「こんな物件、どう思う?」と送ってきたリンク先にのっていたのが、不安のぬぐえない物件ばかりで…。

立地と予算を優先すると、おひとり様なら「築年数」は妥協していい?

たとえばこんな物件です。

◆通勤至便・大人気の街「○○駅」徒歩6分!36㎡の1LDK・2020年リノベーション済!2180万円!完成時期1972年

予算は厳密に「2200万円」との事で、その範囲内で、立地と見た目は最高。リノベーションしてホヤホヤで、内装はデザイナーズっぽいおしゃれ感満載で使いやすそう。

でも…築年数50年近いんですけど!?

鉄骨のマンションといえど、そろそろ建て替えやら取り壊しについて具体的に検討されてしまう、現実的な寿命が目前の物件に見える…。

しかしゲンちゃんは、
「僕が死んだら残したい相手もいないし、生きてる間に住み続けられて、高齢になったら家賃を払わなくて済むっていうことだけ重視すればいいのよ。だから、今から65歳までに払い終えられる無理のないローンを組める価格帯で選ぼうって思ったら、ちょっと築年数はいっちゃうのよね。でも僕、大病して体に爆弾抱えてるし、そんな長生きしないと思うから、いいのよ。それに立地が良ければ、いざという時に賃貸で貸せるじゃない?」

賃貸で貸すにしたって、立地が良ければ築古でも平気という筆者ですら「木造で借りるならばもちろん、鉄骨でも、できれば新耐震基準で建てられたことが確実な1982年以降に完成した物件を目安に」と思います。そしてゲンちゃんには長生きしてほしいわ。

いろいろ考えたところで、「買いたい気満々」&たぶん「いいね~!アリよ!」って言ってほしいだろう友人に、ストレートに「私はヤバいと思うわ!」とは言いにくい…。もともとすごい高給取りだった人が、あれやこれやで今の予算になってしまってる経緯も知ってるから「予算を上げなよ」とも言いにくいし…。

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