コラム 「地方移住」の明暗を分けたものとは。移住した人々の経験談に学ぶ、成功の秘訣~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)(目下、自粛中)です。

リモートワークの普及で「地方移住」という暮らし方が注目を集めていますね。通勤のことを考えなくて済むならば、都内よりも家賃が安く、自然があって、都会ではできないようなスローライフも楽しめそうな地方暮らし、ちょっと素敵かも…というような声、よく耳にするようになりました。

という事で今回は、筆者の周囲で、実際に都内から地方に移住した人々のリアルな経験談をご紹介しながら、
おひとり様が地方移住に成功する秘訣を考えてみたいと思います。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/column/saketoitata/

「地方移住してすごく良かった」というおひとり様女性の例

マナさん(仮名:40代・フリーのクリエイティブ職)は、4年ほど前に都内から甲信越地方の、県庁所在地でもあるターミナル駅付近に移住しました。

きっかけは「お酒好き」。仕事の取材がてら、その地方で造られているお酒関連の施設とお付き合いするうち、「暮らしやすそう」と魅力を感じ、長く付き合っていたカレシと別れたタイミングで「心機一転!」と引っ越しを決めたのです。

コロナ禍以前の移住ですが、職業上、ふだんからリモートワークが多く、
引っ越しに先駆けて移住先でも新規の仕事が発生しており、「長くフリーランスで生きている身としては、心配より移住への好奇心のほうが大きかった」そう。

移住先で選んだ住まいは、ターミナル駅から徒歩圏内の、1K25㎡ほどの古いアパート。家賃は2万台で、都内では毎月18万円以上かかっていた生活費が、移住後は毎月7万円程度に減ったそう。

「私は荷物も多くないし、大家さんが自由に内装をいじっていいって言ってくださったから、DIYでプチ・リノベーションを楽しめる今の物件がすごくちょうどいいの。都内に出たい時はターミナル駅から2時間程度で行けるし、生活インフラは徒歩圏内で整ってるし、不自由は全く感じない」

マナさんのケースは「移住して本当に良かったし、楽しい」という、メリットしか聞かないほど、移住が成功しているようです。

…が、こうした感想を持てるのは、マナさんの人物像にかかる部分がすごく大きい、と筆者は思います。他の移住者の知人で、ここまですんなりと楽しめている人は、ぶっちゃけ、他にいません。

地方移住後のストレス告白がとまらない既婚女性の例

マナさんの地方移住が成功している秘訣を分析する前に、移住先からしょっちゅう「東京に戻りたい」と愚痴電話をかけてくる友人・リカちゃん(仮名:40代・クリエイター・既婚・子どもなし)の例をご紹介しましょう。

リカちゃんは、同業者の旦那さまの仕事の関係で、5年前、山陰地方の空港を有する地域に移住しました。クリエイティブ系の仕事と並行して、移住先でカルチャースクール講師を務める事に。移住先の物件は、住宅街にある、賃貸の一軒家です。

彼女の愚痴の内容は…。

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