コラム 下手したら信頼関係まで崩壊の危機に…大人の相談で使ってはいけない言葉~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

ここ最近は、コロナ禍の影響で一人飲みを控えざるを得ない数年間でしたが、一時は、趣味的にバーの店長業のアルバイトをした事もありました。

個人経営のバーでは、お客さまが「そのバーテンダーとの会話が面白くて通うようになる」という形態も多いため、「友人なのかお客さまなのかの関係性が曖昧」な状態になりやすい、という側面があります。

ですので、「お店がすいている時に、お客さまからわりと重めの悩み相談をされる」なんてこともしばしば。…お酒の影響もありますしね。

相談事って、その人が置かれている状況を、あらかじめ良く知っている人にしたほうが有効な時もあれば、あえて当事者とはかけ離れた第三者に相談し、冷静な意見を求めてみたい…という事もありますよね?

バーテンダーは、後者の形式の悩み相談を受けやすいのです。

更には「すでに知人への悩み相談をしたけれど、それがこじれてしまったので、第三者の意見を求めたい」というタイプの相談も、よくありました。

すでに悩んで相談している状況で、新たに追加でこじれる…こんなめんどくさい事態は避けたいものですが、現実的には意外とよくある悲惨なパターンです。

今回は、こうした事態を避けるための「相談してはいけない相手」の嗅ぎ分け方を伝授いたします。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/column/saketoitata/

悩み相談がきっかけで、事態がこじれる代表的な事例

「悩み相談がきっかけで事態がこじれる」というと、「相手を信頼して相談したのに、自分の悩み事の内容を他者などに漏らされた、吹聴された」というケースを思い浮かべる方も多そうですが、
その手のトラブルが多いのは、だいたい10代、20代まで。自分自身も人間関係も未成熟、なのに学校などの密な集団に属せざるを得ない…という状況で起きがちなこちらのケースには、今回は言及しません。

30代以上の大人世代が「悩み相談をきっかけにこじれる」というケースにフォーカスしますと、最も多いのは…
「信頼している人からすごく良いアドバイスを受けてそれを実践したら、思わぬマイナス展開になった」というパターンです。

わかりやすい具体例をあげてみましょう。

ビジネス上の例

Aさんは、気分屋なところがある上司・Bさんの態度に悩んでいました。Aさんは温厚な性格で、上司・Bさんのオーダー内容に「気分屋気質が出て、ちょっと理不尽だな」と思う時でも、ついついモメ事を避けたい気持ちが働き、受け入れてしまいがちでした。それで部署内の均衡が保たれるような部分もあり、同僚たちからもいつの間にか「困った時はAさんに受け入れてもらえばなんとかなる」と頼られるように。

「頼られる」と言えば聞こえはいいですが、Aさん本人は「自分は便利屋的に、周囲にナメられているのでは?」と感じるようになります。

そんなAさんが悩みを相談した相手が、同期のCさんです。

Cさんは、かつて上司・Bさん直属の部下だった経験がありますが、Aさんよりもハッキリした性格なので、Bさんの気分屋気質が出た時にはハッキリと指摘したり、無茶なオーダーは断るなどができていた人で、今は別部署に配属されています。

Aさんから見れば、「自分と同じ局面を適切に打開した成功者」であり、かつ「同期でお互い親しみを感じる仲」なので、Cさんが、自分の悩みの相談相手として最適と考えたのです。

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