コラム “夫婦は一緒に住むべき”はもう古い?経験者に聞いた「私たちが別居婚を選択した理由」~その2~

今回は、筆者の周囲の「夫婦のどちらかが単身赴任」よりも「別居婚」と表現したほうがしっくりくる…というご夫婦の実例をご紹介しています。

その1では、夫婦とも40代での初婚で、妻が東京、夫が地方でそれぞれ仕事をしている「最初から別居婚」ご夫婦の実例をご紹介しました。その1はこちら

夫の海外単身赴任終了後も日本国内で別居婚を選択した子どもアリ夫婦

次にご紹介するのは、お互い30代で結婚し、結婚1年でお子さんが生まれた直後に夫が海外赴任、帰国後に一時同居するも、現在はあえて別居婚を選択したご夫婦の例です。

このご夫婦のお子さんは現在、小学校高学年。妻のサトミちゃん(仮名:パートアルバイト中)が、地方のご実家で両親と同居しながらお子さんを育てています。

新婚からお子さんが生まれるまでの間はご夫婦で都内に同居していましたが、サトミちゃんが里帰り出産し、ほどなく夫のユウトさん(仮名:建設系の会社員)の発展途上国への海外赴任が決まったため、「妻子は日本に残り、子育てのサポートを得られる妻の実家で過ごす」という決断に。

都内には新婚時に購入したマンションが残してあり、ユウトさんが帰国したら親子3人で、またそちらで暮らすことを見込んでいました。

お子さんが4歳になった時にユウトさんが帰国し、半年ほど都内のマンションで同居した後、夫婦で「夫は都内、妻は地方の実家の側に部屋を借りての別居婚をしよう」という話になったそう。
(サトミちゃんは普段はほとんどご実家で同居状態ですが、別に近くに夫婦+子ども用の部屋も借りていて、ユウトさんと一緒の時はそちらで過ごされているとのこと)

夫婦仲が悪いわけではなく、このご夫婦も「そのほうが合理的」という考え方です。

仕事が忙しく家にいる時間の少ないエリート夫と、実家の子育てサポートを受けたい妻

ユウトさんは年収の高いエリートですが、その分、大変仕事が忙しく、家で過ごせる時間も少なめです。帰宅するのはいつもお子さんが眠っている時間で、休日も仕事関連の外出が入ったりすることが多く、家にいる時はぐったり…という状態。親子3人でレジャーに出かけられる機会は、数か月に1回程度でした。

更に、ユウトさんは30代後半で結婚するまでの一人暮らしが長かったので、食事や家事を自分のスタイルでこなす事に慣れていました。サトミちゃんが「家で食事を用意している」というと逆に気をつかってしまい、簡単な外食でお腹を満たす等の対処ができないことに、不便を感じていたそう(サトミちゃんはこういう話を聞いても全く傷つかず「言ってよ~!」というタイプです)。

かたや妻のサトミちゃんは、急にご実家のサポートの無くなったワンオペ育児に疲れながら、「都会のママ友さんとかに合わせてランチ会等で散財するのも、もったいない」と感じており、
かと言って高級住宅地で母子が浮いてしまうのも、子どもの今後のために良く無さそう…と悩んでいました。

そこで「お互い疲れている部分を認識し合い、同居する事を優先せずに思い切って別居婚にしよう」と合意したのだとか。海外赴任中にも「お互いを想い合って連絡を取り合いつつも、住まいは別」という経験をしていたため、「国内でも、そのスタイルで快適に過ごせそう」というイメージがしやすかったそうです。

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