コラム 若者は「ツカえない・打たれ弱い」という先入観こそヤバイ!育てる側が持つべき視点~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

バーではさまざまな世代が入り混じって歓談する機会が多く、すっかり大人世代の筆者などは「今の若い子ってそう考えるんだ」と驚かされる事もしばしば。プライベートなら「驚かされる」だけで済みますが、仕事や社会的コミュニティで対峙しければならない、となると、現実的に悩む問題も出て来ます。

ネットでは「今の若い人は、ちょっと叱ると辞めてしまう」的な情報も飛び交い、「ツカえない上、打たれ弱い若者」の教育に悩む人も多いでしょう。しかし、本当にそういう若者ばかりなのでしょうか?

今回は、筆者の周囲で「若者に思い切って厳しい事を言ったら、本人がヤル気を起こして、その後の状況が良くなった」という具体例をご紹介します。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/column/saketoitata/

仕事場で何度も同じミスをして平気な顔の若者…まずは「原因」を考える

筆者の友人・ミカちゃん(仮名:30代・会社員)の経験談です。

ミカちゃんの会社には、入社後2年たってもツカえない・ミスを反省しないタイプの後輩・ムラさん(仮名:20代・短大新卒で入社)がいました。ムラさんは事務職で、愛想が良くてそこそこルックスの良い、モテそうなタイプ。電話対応だけはきちんとできるものの、書類の作成や管理でミスが多く、周囲がフォローする事態が多発していました。

しかし、同じようなミスが注意しても一向に直らず、本人はミスをしても「私、こういうの苦手なんですよねぇ」とシレっとして明確には謝らない。最初は周囲も「ミスした事は謝らないと…」と忠言したり、本人にやり直させようとしていましたが、ミスを指摘するとへそを曲げるのか、修正作業が遅々として進まなかったり、完璧な修正が完了しなかったり…という事が起き、次第に野放し状態になっていたそう。

部署が違ったためミカちゃんが直接注意することはなかったそうですが、ミカちゃんの部署異動でムラさんと同じ部署勤務になってしまいます。そして…。

「まずは、様子を見た。この子はなんでこんなにツカえない、謝りもしない図々しい状態で平気なのかな?って。

たぶんね、入社当時、周囲が『そこそこかわいい新人』『いまどきっぽい若い子』っていう空気感を定着させちゃったのよ。『叱りづらい』とか『下手に叱りすぎないほうがいい』って、腫物を触るように考える周囲と、『直さなくてもこれで通るんだ』ってだんだん本格的にナメちゃう本人。…うちの会社、業績が安定してるから、多少ツカえない新人でも、数年面倒を見るくらいの余裕があるから、それが裏目に出たのよね。

私もほっといても良かったんだけど、単純に不快だった。だって、ムラさんは入社2年以上たっても、仕事上『みそっかす』扱いって事でしょ?本人は若いから『私は会社をいいように使って収入を得ている』くらいのカン違いでプライド保ってるようだったけど。

私、そういう膠着状態の不健康さが気持ち悪くて」

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