「SNSでのやりとりが冗漫に長引いて、終了したいのにタイミングがつかめない」「電話を切れない」など、相手とのコミュニケーションの温度差による悩みを感じたことが無い方は、いないのではないでしょうか?
今回は、筆者が一人飲みの席で聞いた、時間管理の達人たちによる、
空気を悪くせずにスマートに会話等を断ち切る方法をご紹介しております。
その1では、普段から備えておくべき事など、冗漫なやりとりを生まない事前対策的な部分について、二つの方法をご紹介しました。その1はこちら。
後編では、まず、冗漫なやりとりを生みがち、かつ、話を断ち切りにくい相手の筆頭ともいえるタイプとのうまい付き合い方をご紹介します。
相手を傷つけず、自分の時間を確保するための断り方
最も厄介なタイプは「その人にとってはすごく大問題=他者から見ると小さなことで深刻に悩みすぎな人」です。
そのような人の話に対し、親切心や優しさを発動してしっかり聞いてあげたりすると、
「この人はちゃんと話を聞いてくれる」と相手からマークされ(イヤな言い方ですが)、しょっちゅう悩み相談(外から見ると「そのくらい流せばいいのに」程度)につきあわされるループを生みます。
その状態にストレスを感じている人は、
「いまどうしてもやらなきゃいけない用事があるわけじゃないし…」
「聞いてあげないと気の毒」
など、仏心を出しすぎて、自分を疲れさせる必要はありません。
火急の予定ではなくとも、「ゆっくりお風呂に入りたい」「本を読みたい」「ドラマを見たい」などなど、「自分としてはその(冗漫な話につきあう羽目になった)時間に実はやりたかった事」って、フィジカル的にもメンタル的にも、健康な状態を維持するためにとても大事な日々のいとなみなのです。
断るためには、思い切って「嘘も方便」作戦を使いましょう。
「〇時に大事な電話の約束をしている」「ビデオ会議がある」など、やりとりするなら、最初に具体的な時間を区切って、架空の予定を伝えておいたり、
現代は「スマホとPC」など、コミュニケーションデバイスを複数持ちしているケースも多いので、「PCのほうに急な案件が!」と女優になってみるとか。
このタイプの相手の中には、根本的に依存性が高い性質の人もいるので、
相手から「あなたが一番わかってくれる」など言われていても、他にも似たような聞き役を複数つなげているか、新規につかまえると思います。
本当に「どうしてもこの人」とあなただけを頼っている場合でも、「あなたの都合にも合わせてもらえるやり方」をきちんと作っていかないと、良い人間関係とは言えません。
ひとまず「嘘も方便」作戦を使い、
その1でご紹介した「未読スルー」なども交え、
「あなたに話を聞いてほしい時は、事前にある程度アポをとらないとかなわない」という状況を、心を鬼にして作りましょう。
最初は抵抗があっても、そういうシステムが一度成り立ってしまえばお互い「そういうもの」という感覚になれます。その状態を作るため「私はいつも忙しい人」という演出をするのです。お互いの幸せのために。
ズルズルと単純につきあう時間が長いより、お相手もそのうち「とっても忙しい人だけど、時間がある時は私の話につきあってくれて、ありがたい」と付加価値を感じてくれるようになるでしょう。