コラム 【酒とイタタ!】バーで出会うオトナの恋~結婚までいく店と、その夜限りの店の違い~その2~

都会出身のマスターは、『ヤル気の薄さ』に人が集まる

対して、非常に絶対数の少ない都会出身のマスターには、以下のような特徴があります。

1:店を持つまでに、地方出身者ほど大きな苦労をしていない

知人や親戚が持ってた店や物件等で、ご縁があって店をスタートした。そうでなくても、実家が近いので、生死に関わるようなトラブルがあった場合に『近場で頼れる場所』がある、など、本人にその意識がなくても、地方出身者より、根本的なライフスタイルに余裕があります。「なんとしても成功させないと、後がないぜ!」という気概は、地方出身者に比べれば薄く、初見から親切にしてくれたりはしません。

2:『次も来てね!絶対来てね!』という接客をしない

「初めてのお客様は、なんとしても次につなげたい!」という切迫感はありません。バーでお客と1対1になった時に出がちな、お客の愚痴や悩み事などもプロとしてきちんと聞きますが、自分から「あの話、どうなったの?」などとお客に突っ込んでいき、ディープな会話で次の1杯を頼ませる……的な流れは作りません。『望まれれば相手をする』『自分の興が乗っていれば、さりげなくサービスしたりもする』……彼らの接客は『さりげない』のが特徴です。なので、常連客も「そういうほうが落ち着く」タイプがつきます。

3:近隣の同業者には礼を尽くしているので、可愛がられたり、一目置かれたりしている

生まれ育ちが繁華街なので、商売人として『ご近所さんとの関係』を大切にします。「自分だけビッグに一旗あげたい!」的な気負いもなく、「よろしくお願いしま~す」と、近隣の同業店で先にお金を落としたりするので、ライバル意識の強い地方出身の同業者などからも好かれ、お客を回してもらったり、一緒のイベントを持ちかけられたりします。特別仲良くしたくもないけど、特別断って浮くのもめんどくさいので、持ちかけられた話は断らずに参加。なので、自分のネイティブなお客に加え、別の店の常連客がチラホラやってきたりもして、必死な感じがないのに売上はまずますだったりします。

4:お客に媚びずに率直な意見を言うので、結果として発言が信用され、情報が集まってしまう

「この人、こう言ってほしいんだろうな」という頑張ったサービストークを返さないので、逆に信用されて、マスター本人は特に聞きたくないような、お客やご近所の深い話などを相談されてしまう羽目になり、結果として情報通になります。

5:面倒なことは避けたい

~その1~で書きましたが、めんどくさいし一銭の得にもならないので、長続きしなそうな男女の仲に首を突っ込んだりしません。

繰り返しますが、『地方出身者』のマスターは絶対数が多いので、この限りでないお店もたくさんあるでしょうが、『都会出身者』マスターの店は絶対数が少ないので、わりとこんな感じが多い。女子が安全にまったりするにはうってつけで、うっかりすると結婚相手も見つけてしまうかもしれません。

俺の店に来る奴みな兄弟、なマスターはカップルを作ろうとしがちだが、成婚率は低い。

御神酒の手引
安全に飲むなら、不親切なマスターを選ぼう。

 
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プロフィール

きたざわ御神酒

きたざわ おみき……テレビ、ラジオ、WEB、雑誌で執筆中の雑食系フリーライター。30歳で「バー・一人飲みデビュー」をし、以後、居住地の下北沢中心にあちこちのバーに出没。趣味は「知らない人と話すこと」。趣味が高じて、一瞬、バーの店長をやったことも。
時には夜から昼まで飲み続けたウン年間のバー生活?で学んだ「女子の一人飲みルール」的なお話から、「バーで出会ったトンデモキャラ」のネタ話など、働く女子のタメになったりならなかったり、まったくどうでもよく移動中に読み流したいお話まで、酒にまつわるいろんなエピソードを書いていきます。