コラム 【酒とイタタ!】バーで出会ったスーパーハイスペック男子~アメリカの精子バンクから精子提供要請が届く男~その2~

一見地味なのに、実は『王子様がご学友』という本気のハイスペック男子・T君。普通の生活ではお目にかかれない級のスーパーセレブと、10年来の友人づきあいが始まった経緯は?~その1~はコチラ

唐突に繰り出されるハイスペック伝説!実はホワイトハウスにまで招待された男

 いつものバーで「Facebookで、過去のウザい友達とつながっちゃうのが面倒でやめちゃった」など、『SNSあるある話』 をしていた時の事。T君も「自分のウザかったSNS話」を話しはじめました。

T君「唐突な英文メッセージ来ててさ、知らないアメリカの会社からで。こえーの!『精子バンク』だぜ?『精子提供してくれない?』とか、急に!」

え?なんで精子バンク?

T君「どっかからデータ集めてるんだよ」

なんでT君のデータを集められちゃうの?

T君「自分、アメリカの大学の在学中、ちょっといい成績とって、ホワイトハウスに呼ばれたことあって。めんどくさくて欠席したけど。そんな頃のデータで今頃DMって……恐ろしくない?」

DMよりも、おまえの優秀ぶりに恐れをなすよ!

T君「あ、体力のほうかな?格闘技の大会で、全米3位になった事あった」

頭いい上に、腕っぷしまで強いとは。

でもT君、ここで驚いて褒めちぎられたりすると「褒められるようなことをうっかり漏らしてしまった自分」を本気で恥ずかしがるようなシャイな人。飲み仲間が動じずに(ほんとは動じてても)「なんじゃそれ!このチートが!」「もっとすごいネタだせ!」とツッコむくらいが、居心地がいいらしいのです。

ハイスペック男子の人生は、唐突に変化し、新たなハイスペックを生む

さてこのT君、最初こそシャイですが、つきあってくうちに「人が良くて、困ってる人をほっとけない世話焼き」だと判明。

雨に打たれていた子猫を拾って自宅で飼いだしたり、旅先で「東京に出たい」という若者を拾ってきて、生計が立つまで同居させてあげたり、バーで「今日はもうお金ないから帰ります」と残念そうな若者がいれば、オゴッてあげたり。

「もっと飲もう!」と言われると断れない性格なので、飲み過ぎで、とうとう身体検査にひっかかってしまいました。しかも「いますぐお酒をやめなさい」レベルの異常値。

そして……

T君は東京を離れました。「飲み仲間に誘われると自分は絶対断れないから、遠くにいく」と。でも、消極的な理由だけで離れたわけではなく「かねてから興味のあった農業をやりにいく」と、『季節雇用労働者』として、高原の農業地帯へ。

そして、そこでもハイスペック伝説を更新します。5年間農業に従事した間に、セレブ・コネクションを使って産地に助成金をとりつけ、農業従事者の環境を整備し、「冬しかつくれなかった外来種野菜」を通年栽培できる農法を開発し……。

たしかに、T君の手がけた品種は「以前は高級スーパーでしか見なかった1000円のセレブ野菜」だったのに、いま、近所のスーパーでたまに売られるようになり、価格も300円程度で手に入るようになっています。優秀な人、おそるべし。つい先日『マツコの知らない世界』で、みかん農業に熱中する変人東大生が出てたのを見て、ちょっとT君が重なりました(笑)。

1 2