コラム 【酒とイタタ!】妹キャラにご用心!?好物件男子を狂わせた小悪魔女の「トンデモ正体」とは?~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の私・きたざわ御神酒(おみき)が、夜の巷で目撃した、酒の席でのヨモヤマ話をご紹介します。

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ギャップ萌えなる言葉があるように、見た目と中身のギャップは、恋心をときめかせるエッセンスになります。モテる女性は、このギャップをうまくアピールするものです。しかし、逆ギャップももちろんあるわけで……。

今回は、とんでもないギャップの持ち主がひとりの青年を惑わせてしまったトホホ事件について語りたいと思います。ぜひ堅実女子の皆様はこれを読んで、自分には変な逆ギャップがないか胸に手を当ててみてくださいませ。

誰からも好かれる好物件&経験ナシ男子が恋愛デビュー!

私が通っていたカジュアルな若めのバーの常連仲間・H君は、いわゆるいじられキャラ・愛されキャラでした。20代後半で、細身で長身の超足長、人好きする笑顔の持ち主。仕事は、専門知識を要する文系で大企業ではないけど絶対つぶれなさそうな会社勤め。

自分の仕事を楽しんでいて、彼と同席した際にでる仕事の話には愚痴がほとんどなく「今日、初めて知ったこういう知識が面白くて……」のような、ちょっと同席しただけの相手にも機嫌よく、聞いた人も一緒に楽しめるようないい話をする、一見モテそうな好物件男子。

そんなH君のいじられポイントは、意外にも性経験の乏しさ。友人男子から「コイツ童●だから!」と、よく人前でツッコまれ、からかわれていました。よって、H君が20代後半でも性的な経験がないことは、行きつけ店では周知の事実。

よって、H君がほろ酔いでニコニコしていると、世慣れた年下女子などから「キモいよH!この童●!」とツッコまれるシーンも多数。しかし、こういうツッコミがまかり通るのは、あくまでH君が「ナイスガイだけど、たまたま機会がないまま童●歴を更新している」という場の共通認識が成立しているから。

酒の席で、本気でキモい男子相手に女子がそんなツッコみをしたら、暗い事件の引き金になってしまいそうですが、そうならない一番の核はH君本人に、自分にはたまたま機会がなかっただけ、という、人間としての自信があること。

そんなH君は、私と同じく最近一人飲みデビュー組。最初は友人と一緒に飲みに来ていたけれど、自分一人で飲みに来ても居心地よく過ごせることを発見し、自分の世界を拡げる、あらたなプライベート空間をのびのび楽しみ始めたところだったのです。

そして「こうなったらもう、恋するしかないでしょ!」と、ある女性を好きになったH君。見ていた周囲も「おぉ!初めてのオトナの恋になるかも!?」と、注目しました。

経験ナシ男子が恋したのは朝ドラヒロインのような明るく美人な妹キャラ

H君が惚れたお相手は、近所のバーの常連女子。我々の行きつけのお店とすごく仲が良いお店に、よく出没していたMちゃんです。

ご近所の2軒の間で「こっちのお店が満席だったから、あっちの店で時間つぶして、また来よう」的に、常連客が行き来するなかで出会いました。(ちなみに私は、自分のデビュー店にしか行きませんでした。その理由は、過去記事(連載2回目)で書いたような店のタイプの違いがあったから)

Mちゃんは20代前半の美女。姉妹でよく飲みに来ていて、お姉ちゃんは地味女(しかし婚約者がいる、女子力の高い堅実地味女タイプ)。すごく仲良し姉妹だけれど妹は全くタイプが違い、服装もキャピっとしていて、明るくて人当りが良く、誰からも可愛がられる美人。学生が合コンで出会ったら、男子全員の「第一印象でこの子!」をかっさらうようなタイプです。

しかし、キャピっとした女友達同士とかでなく地味で堅実な姉といつも一緒に飲みに来るあたり、実はなかなか頭も良く、会話のスキルも高い……というのが、H君評。H君以外の人から聞く評判もすこぶるよく、特筆すべきは女性からの評判もよかったこと。

年上の女性は「ちょっとキャピっとしてるけど、敬語も使えるし、感じのいい子よね」とホメ、同世代女子は「可愛くて感じいいよね!」とホメる。

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