コラム 【酒とイタタ!】俺を好きじゃなきゃダメ!4回も結婚した「モテすぎるマスター」の深刻なイケメン病とは~その2~

今回は、4回も結婚したマスターYさんの話。彼は超絶イケメンだけどオレ様なガキ大将という、強烈な個性の持ち主でした。そんなYさんの店で筆者が働くことになって知った、彼の意外すぎる本性とは……?~その1~はコチラ

モテる男がやっていたのは、恋愛事件がおこりそうなタイプのバーだった

初対面の数時間で、筆者はYさんのバーで働く話がまとまってしまいました。触る男が大嫌いな筆者には、お酒が入っていたものの、当時3回も結婚しているというYさんがめんどくさいオレ様に見えました。しかし、一緒に働いてみると、彼のいい部分も見えるようになります。

まず、とても勤勉です。Yさんは30代後半でしたが、自分の店を持つ前は、いろいろな仕事を掛け持ちして資金を貯めたそうで。開店後はなんと休日ナシで毎日店に入っていて、お酒についてもよく勉強していました。

筆者は当時、男女あまり関係なく気さくに飲める一応はバー的な店ばかりに通っていましたが、Yさんの店はそれより少しクラス感アリ。価格帯で言うと、筆者が通っていた店が生ビール・ピルスナー1杯400~600円、Yさんの店は1杯700円です。

グラスもバーらしく、ロングカクテルにはコリンズグラス、ロック用の氷は、こだわりの氷屋から仕入れたブロックをピックで丸く削ってお出しするなど、クオリティーから見ればコスパのいい本物のバーらしい酒が楽しめる仕様でした。しかも、黒シャツ+長サロンエプロンという制服もありました。

週1バイトの女性が日替わりで、混んでる数時間だけ入るという業態。そのため内心は、「もしかしたら、おねーちゃん目当ての男性客に向けて前面に押しだした雰囲気?」「酒の席で働くことを決めちゃって大丈夫?」と思っていました(笑)。

もちろん、毎日女性スタッフが変わるのは、女性目当ての男性客ゲットを意図した業態でもあります。しかし、ガールズバーのように女性の接客そのものが主役なのではありません。マスターの作るお酒の脇役として、いろいろなタイプの女性と会話を楽しめるのがいいということで、「ライターという面白い職業のオミキちゃんもいたら面白い」という意図でした。

……が、日替わり女性のラインアップには、うまくいけばウフフなことになれそうな美女もいたのです。「ちょっといいお酒を楽しみつつ、気に入った女性が見つかって口説けたら……」という色気を持った、小金持ちの男性が通う店。さらにはもちろん、マスター目当ての女性も通ってくる、ホンネは色気、建前はいい酒なバーだったのです。

男気あふれるマスターは、目の前に悲しむ女性がいたらほっておけない!

さて筆者、勤務時間はきちんと仕事をこなしつつ、本来の目的のひとつ「何回も結婚しちゃう男ってどんな人よ?」という興味に従い、Yさんにいろいろ聞いたり観察したりしました。

まず、何度も結婚したのはなぜか。「(今の)奥様との馴れ初めはどんなだったんですか?」「私は恋愛経験が乏しいので、男の人の気持ちとか教えて欲しい」などと前置きをして聞くと、女性に親切なYさんは何でも答えてくれます。

答えはなんと「今の嫁さんとは飲み仲間で、ひどい男に二股かけられて泣いてるの見て……。すげぇいいヤツなのに、こんなに傷付けられて……って思ったら、それまで友達だったけど『オレんとこ来るか?』って、自然と出ちゃって」というものでした。

男気です。今まで友達だった超絶イケメンのYさんから、失恋してグチャグチャな時にこんな風に言われたら、女性はクラッとなるでしょう。

ステキな話なのですが、困るのは日を別にして聞いた、前(二人目)の奥様との馴れ初めもほぼ同じだった、という点です。当時も既婚でしたが、夫が不誠実で泣き暮らしていた彼女(二人目)を見て、「友達だったけど、こんなに傷付けられて……と思ったら(以下略)」とのこと。

え~!?

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