コラム 【酒とイタタ!】怪談話より背筋がゾッとする!夏の暑さが修羅場を引き起こした「恐怖の酔っぱらい事件簿」~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

夏場は、カジュアルバーの書き入れ時。筆者が昔バーテンダーをしていたとき、この時期には「まだ帰らない方がいいかもよ~。外に出ると暑いよ~!」と常連さんを脅して次の1杯をすすめ、売り上げをあげていました。

ここでひとつ、想像してみてください。暑くて自炊する気も起きない仕事帰り、バーのドアを開けて数分でキンキンに冷えた生ビールとあっさりした口当たりのいいおつまみが提供されるのです。その至福を思い浮かべると、ついつい財布の紐はゆるんでしまいますよね。

しかも一歩外に出れば、熱風が待っています。誰だって、涼しい室内にずっといたいもの。それで一度店内に入ると長居したくなってしまうというわけです。そのため、夏は「あと1杯だけ」のつもりが、いつのまにか泥酔状態になりやすい季節でもあります。

では、どうすればお酒に溺れずに済むのでしょうか?今回は反面教師にすべく、この時期に急増するタイプの酔っぱらい行動と、それにまつわるイタタな事件をご紹介します。

誰にでも起こる可能性のある、他人事と笑ってばかりもいられない酔い方ばかり。これ、実は恥ずかしながら筆者も経験しています(笑)。みなさんは心してお読みいただき、ぜひ「こうならないようにしよう」と心に誓ってください!

バーで人気者の紳士な物腰のイケメン男性を襲った夏の恐怖体験

ヤストさん(仮名・30代・大手広告代理店デザイナー)は細身のイケメンで、性格も紳士的。物腰やわらかくいろいろなタイプの人と会話するので、行きつけのバーでは男女問わない人気者でした。

そんなヤストさんが夏の夜にしたたかお酒を飲んだ後、とんでもない恐怖体験をした、というのです!

ヤストさんは飲んでも乱れないタイプなので、その夜「ちょっと飲み過ぎたかな?」という自覚はあったものの、行きつけのバーで綺麗にお会計をし、タクシーで帰宅しました。

自宅マンションに着き、オートロックを開けて自分の部屋のある階に上がり、いつもと同じように脱いだ衣服をきちんと畳み、寝床の横へ。翌日は平日でしたが、ヤストさんの仕事はフレックスタイム制なので午後出勤でOK。一応スマホで目覚ましをかけ、安らかな眠りについたのです。

ところが……!

翌朝、刺すような眩しさと猛烈な喉の渇きで目覚めたヤストさんが眠っていたのは、コンクリートの床。しかも全裸だったのです!このとき「一体なにが?」と一瞬パニックになりかけましたが、自分の周囲の状況を確認した途端すべてを悟ったそうです。

昨夜、ヤストさんは自宅マンションの自室の前まではたどり着いたものの、酔っぱらっていたのでそこですっかり安心し、自宅ドアの前で部屋の中にいるかのような錯覚を起こし、いつものように眠ってしまったのです!

夏場のヤストさんの就寝スタイルは、いつも全裸。ベッドの横に脱いだ衣服を綺麗にたたみ、アラームをかけ、一糸まとわぬ解放感に包まれて眠るのが最高なのだとか。そこはマンションの通路でしたが、彼の横には畳んだ昨夜の衣服とスマホ&バッグがきちんとそろっていたそうです。

時刻は午前10時。ヤストさんの寝ていたマンションの通路に直射日光が入り、その暑さで目覚めたのです。

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