コラム 【酒とイタタ!】現実はドラマ『ヒモメン』より深刻!心の闇に付け込む「最低最悪のヒモ男」にハマった女性達の悲劇~その1~

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

今クールのドラマ『ヒモメン』では俳優・窪田正孝さんが、現代的なニーズに合った(?)ヒモを魅力的に演じていらっしゃいました。皆様の周りには、実際にヒモ男にハマってしまった女性はいらっしゃいますか?

筆者は最近久しぶりに会った飲み仲間から「最強のヒモ」と関わってしまったイタタ話を聞き、ドラマのヒモの愛らしさよりもものすごく深刻な内容に衝撃を受けました。

今回は、ヒモと呼ばれる男性の仰天マインドと、そんな男性にハマって貢いでしまう女性達の心の闇についてお伝えします。

優しい女性ほど付け込まれる「ヒモ男の狡い近づき方」

筆者の飲み仲間・キワちゃん(仮名・40代介護職)は、ある時期、ヒモ男と同棲していたそうです。

キワちゃんはとても優しく、かつ高い教育を受けたお嬢様です。お父様は士業の方で、中学・高校は有名な私立一貫教育の女子校を卒業、大学4年間はアメリカ留学をし卒業後もずっと堅実に働いてきた、大変まともな女性です。

しかしキワちゃんには、弱いものに共感し世話を焼き過ぎる傾向がありました。原因は、幼い頃のご両親との関係にあるとキワちゃん自身も自己分析しています。

キワちゃんのお母様は彼女が幼いころから自宅療養で闘病を続けた末に、彼女がティーンエイジャーの頃に他界され、お父様は経済的な何不自由ない生活を与えてくれていたものの、お母様の生前から愛人と関係しており、キワちゃんは精神的には不安で苦しい思春期を送ったそうです。

それゆえに、困っている人や不安を抱えている人への共感力が非常に高く、つい世話を焼いてしまう、というのです。たとえば、職場で困っている後輩がいれば親身に相談に乗ったり、飲みニュケーションの場で夏のバカンスの話が出れば、所在無さげにしている地味な人にも声をかけ、海辺の別荘バカンスに一緒に誘ってあげたりする。

そんなキワちゃんの周囲はいつも、彼女を慕う沢山の人でにぎわっていました。人懐こく皆に声をかける上に教養も高いので、時に驚くようなハイスペックな方と懇意になることもあり、筆者はキワちゃんに誘われた花火大会や飲み会で、「バーベキューしていたときにたまたま傍にいて友達になった」という芥川賞作家の方と同席することになって驚かされたこともあります。

そんなキワちゃんがヒモ男と同棲することになってしまったのは、彼女が5年ほど前に目の病気を患ったときのこと。お母様の思い出の濃い海辺の別荘で療養中、平日の昼間に海辺で出会った若者と一緒に食事をすることになり、そのまま近くのキワちゃん宅(両々中の別荘)で一緒にお酒を飲んだら、その日から彼が「ここにいたい」と居ついてしまった、というのです。

キワちゃんは病気のためにそれまでの職場を辞め、不本意ながらもお父様の援助をありがたく受け、別荘療養をしている最中でした。寂しく不安なひと時に、なんとなく寂しそうな若者とひと時楽しい食事を……と声をかけた事がきっかけで、究極のヒモ男にそのまま居座られてしまったのです。

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