コラム 【もやもや】逮捕者の出演作品は自粛すべきものなのか「作品に罪はないからOK」なのか…働く女子意見を聞いてみた~その2~

「私自身は作品に罪はないって思っているんですけど、逮捕者を起用した人たちが“(自分たちの)作品には罪はない”って言うのは、なんだか違和感なんですよね。あなたたちも関係者じゃん、っていう気持ちになってしまうんです。逮捕者が出てしまったけれど、公開したいんです、それでもいいっていう人は見てくださいって言ってくれたほうがスッキリします。そしたら、こっちも選択肢ができるので。作品に罪はないから見せるっていうのも、作品を自粛するっていうのも、どっちもそっちの都合っていう感じがして、どうも釈然としません」(介護・31歳)

「逮捕されると出演作品がお蔵入りになるっていうことが浸透したら、みんなの気持ちが引き締まって、芸能界がクリーンになっていいんじゃないですかね。そりゃ、芸能人は神じゃないし、聖人君主でもないと思うけど、ファンだった人が女性関係とか薬物とか、そういったブラックなことを暴露されるのを見るたびに、なんかイヤな気持ちになるんです。私はエンタメを人生の楽しみにしているのに、そういうニュースとか見ると、足元をすくわれたようながっかりした気分になるんです。芸能人の人には夢を見させてほしいんです。なので、自粛もお蔵入りも賛成です。そうやって、製作者全員で、監視しあって注意深く作っていけばいいと思います」(営業事務・28歳)

「しばらくは自粛という判断は、まあスタッフ側に立って考えるとやむなしとは思います。でも、ある時期を過ぎたら解禁にしてほしい。いま、電気グルーヴのCDがメルカリで急騰してるそうなんですよね……なんか足元を見た商売だなあと、ちょっとうんざりしています。刑が決まるころには、ちゃんと配信&販売してほしい。あ、私は長年の電気ファンなんで、全部CDで購入しているし、絶対売りませんけどね」(マスコミ・40歳)

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全体的に見ると、働く30代の場合、作品に罪はなし、と考えている人が多かった印象です。そういう人の多くが、「製作者の誠意として、一次的な自粛は当然」という意見を持っていて、作品に罪はないし何もする必要はないという人は、今回の取材ではいませんでした。

ただ、ピエール瀧容疑者が出演する作品は二度と見たくない!という人もいませんでした。DVや虐待や暴行やレイプといったことについては、嫌悪感著しく、そういう人は撲滅対象にすべき!とこぶしを挙げる我々ですが、違法薬物には疎い。「違法薬物の使用がダメなのはわかる。だけど、ピエール瀧が人間としてダメかといわれると、正直、よくわからない」という人も。薬物は「ダメ!絶対!!」の広告が記憶によぎる30~40代、人生で薬物と関わらない方がいいに決まってます。私たちに自粛やお蔵入りさせる作品はなかったとしても、周囲に大迷惑をかけるのは間違いありません。そしてうっかり薬物に近づいて困っている場合には、公共の相談窓口もありますので、ひとりで苦しみをかかえませんよう。

忙しかったり辛かったり、薬から逃れられなかった瀧の気持ちもわかるんだよな……と言う40代の働く女性もいました。

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プロフィール

白玉あずき

東京都出身。清泉女子大学卒。学生時代より活字メディアに携わり、四半世紀にわたり女性のおしゃれと恋愛とダイエットについて考察、記事にする。現在は雑誌や単行本の編集、制作に加え、女性コンテンツのプロデュースやディレクションなど多分野で活動。最近の生きるテーマは社会貢献と女性支援。