コラム 【もやもや】伊藤詩織さん勝訴にホッとする女子多数、合意かそうでないかの境界線とは?~その1~

それにしても、被告はなんなんでしょう。「性犯罪被害者は笑わない」発言もそうですが、あれだけ詩織さんが「合意していない」と言っているのに、判決が下ってもなお「していた」と言い張る。本人がしてないと言ってるのに、なぜに決めつけられるのか。人の気持ちなのに。さっぱりわかりません。最低でも「合意していると勘違いした」ではないでしょうか。

もちろん、恋愛感情は人それぞれですし、年齢は関係ないし、多様性が求められる現代に「一般的には」などと口にすると、叱られてしまいます。でもやっぱり「合意があったと思うこと自体、そもそもおかしいのでは」という意見が圧倒的です。

「20歳以上年下の20代の女性にとって、自分に性的な魅力があると思ったというのが、ちょっとよくわからない」「娘のような世代の女性を性的な目で見ているという自分を恥じ、その感情を理性で押さえることはできないものなのか」「自分の立場を利用していないと言うならば、自分の何が魅力で合意してもらえたと思っているのか」と、もやもやしている人も多いです。

しかし裁判での「合意かそうでないか」は、どう思っていたかという感情で判断されるものではありません。証拠です。それはとっても難しい。殴られるなどして怪我を負っても、暗がりで襲われても、「相手は合意していた」「誘われたのはこっち」などと言われ、証拠となるべきものがなければ、反論が成立しないのです。「そんなわけないでしょ?」が通用しないのが裁判……。

「彼氏とケンカをし、殴られながら襲われた」「最中に首を絞められた」というのだって、本人はまったく合意していない状況ですが、合意がなかったことを証明しようがないのです。そのせいで、心に傷を負ったままどうすることもできないでいる女性はたくさんいます。世の中には、「食事に誘ってOKしたら性行為も合意」と考えたり「行為中に嫌がっていたけれどそれも楽しんでいると思った」などと考える人もいて、本当にもう、どうしたらいいのか、です。一方的な勘違いから発生する性被害は食い止めることができないのでしょうか。私たちにできることはなに?それは、「男性の前で記憶をなくすまで酒を飲まない」とかいうことでは絶対にないと思うのですが。その2では、仕事関係者に性被害を受けた、働く女性の告白を紹介します。~その2~に続きます。

詩織さんの勇気と覚悟、そして判決に感謝します。

1 2