コラム 【もやもや】年賀状、出した?過去の遺物か古き良き伝統か…出した人、出さなかった人の言い分~その1~

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。--という新年のご挨拶、みなさんは年賀状を出しましたか? いつもよりたっぷり夜更かしして、少し遅めに起きる元旦。台所や居間にいる親に寝ぼけまなこで挨拶をし、「自分が出したお友達から届いてるかな……」とちょっとワクワクしながら郵便受けに年賀状を取りに行くーーという子ども時代を過ごした経験がある人って、何歳以上からなんでしょう。

周囲の大学生に聞くと、「年賀状を出した記憶がない」「小学生の低学年のころまでは親に促されて出していたけれど、年賀状にとくに思い入れはない」といった意見が多く、情緒を感じられません。最近では、中学生くらいから部活やクラスなどと限定して子どもにLINEを比較的自由に使わせている家庭が多いこともあって「友だちにはLINEで連絡しているし、わざわざ年賀状を書かなちゃいけない相手がいない」という声も多いです。年賀状が元旦に届く締め切りの目安とされた12月25日ごろには、若い世代を中心にTwitterなどで#年賀状スルー というワードが広がって、ひとつのムーブメントをつくってもいました。

年賀状を出さない理由として、もっとも現代らしいといえるもののひとつのが「相手の住所を知らない」ということでしょう。筆者もそうですが、フットワークの軽い人はライフスタイルとともにちょいちょい拠点を変えます。どこに住んでいるのかわからなくても連絡はつき、会いたいと思えば会えるので不便は感じません。

仕事関係者とも最初にメールアドレスを聞いて、そのままやりとりをするということが圧倒的。ひと昔前までは、社名から部署名から代表電話番号から内線番号まで、すべて署名にかかれていることが当然といった風潮がありましたが、最近ではセキュリティーの問題もあってか、大手企業ほど署名が名前とケータイ電話だけ、などということも普通です。もちろんネットなどで会社を調べ、部署を調べ……とすればわからないことはほぼありませんし、メールなどで直接聞けばいいのですが、自分の年賀状って相手にひと手間とらせてまで、わざわざ住所を調べてまで送るほどのものなのか、年賀状を送ることへの情熱に相手は引かないだろうかと逡巡してしまうのです。

こうして年賀状は出されなくなった!?

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