コラム 【もやもや】年賀状、出した?過去の遺物か古き良き伝統か…出した人、出さなかった人の言い分~その2~

「私は出していないし、出す必要がないと思うし、受け取りたくもないです。LINEで“年賀状を送りたいから住所を教えて”とかくると、“私に送ってくれなくて大丈夫だよ”って明るく断っちゃいます。だって、わざわざ年賀状送りたいだなんて、もう、幸せアピールの押し付けじゃないですか。もらったら褒めなきゃいけないし、困ります。幸せリア充アピールはFacebookとInstagramで好き勝手やってよって思っちゃう。そしたら、いいと思ったらいいね!ってできるし、なんだこりゃと思ったらスルーできる。でも、直接送られてきたら逃げ場ないじゃないですか。そういう追い込み、ホント、止めて欲しいです。とはいえ、職業柄、子どもたちから届く年賀状には、ちゃんとお返事をしていますよ。それは教育だと思っているので」(教育関連団体職員・31歳)

「私はずっと年賀状が好きだし出していた派なんですけど、離婚した年の翌年に母が他界してしまって、それきりになってしまいました。年賀状に離婚しましたって書くのも縁起がよくないし、喪中のはがきに離婚の報告するのはさらにおかしいよね……と思っているうちに、もう出さなくてよくない?みたいな感じになってしまって。

でも、後悔しています。基本的に私がお世話になっていた方、会いたいけれど、わざわざ時間を取っていただくには失礼にあたる方々に出していたので、私が出さなければこちらには届かないんですよ。細くでも繋がっていた糸を自分から切ってしまったことが悔やまれます。同世代ならSNSで繋がることも簡単ですけど、年配の方々でネットに明るい方は少ないし。しかも、私が好きな人ほどSNSをやっていらっしゃらないんですよね(笑)。生活にとくに支障があるわけではありませんが、自分が不義理なことをしているということと、人生の一部分を欠落させたという意識はあります。来年は生活を整えて、ちゃんと出そうと思います。そしたら、また届くと思うので。年賀状のやりとりは、SNSにはない温かみがあると思っているので、私は好きですし、今でも、可愛がっていた後輩からなど、ていねいな年賀状を受け取ると嬉しいです」(PR関連会社勤務・「39歳)

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やはり、というべきか、「一方通行のリア充アピール年賀状は受け取りたくない」と不評でした。しかし、内容がたとえ娘のハワイデビューでも、そこに「おかげさまで元気です。ありがとうございます」という気持ちが乗ればどうでしょうか。当たり前のことですが、年賀状でいちばん大切なのは相手への感謝と愛情です。そして、それを乗せやすいのが年賀状といえます。自己満足のリア充アピールがしたいならSNSで。年賀状の文化は細々とでも続いていくことを願います。

年賀状を普通に「ちゃんと」出せる人っていい人だと思う。

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