コラム 有名人に匿名で誹謗中傷リプを送る人の心理って…ヒマなの?裏アカ持ちに聞いてみた~その1~

プロレスラーの木村花さんの早すぎる死、ネットでは木村さんがSNSで誹謗中傷を受けていたことについての発言が飛び交っています。意見は大きくふたつにわかれていて、ひとつが、その誹謗中傷が木村さんが出演していた『テラスハウス』(Netflix及びフジテレビ系)での言動が発端であったということに準ずるものです。リアリティショーをリアルだと思い込み、役を与えられた人を個人的に非難することへの抗議、視聴者を扇動するようなヒール的存在を意図的に生み出すリアリティショーの演出のあり方の是非を問うというもの。そして、もうひとつが有名人、芸能人に対するSNSでの匿名による個人攻撃について、実際にされた方々の発言とそれに対するリプライです。
 
リアリティショーであろうがなかろうが、出演した作品のキャラクターによって嫌悪感をもたれるということは、昔からあることです。たとえば、今リメイクされて放送中のドラマ『東京ラブストーリー』の初代作品に出演していた有森也実さんは、存在するだけで主人公たちから愛され、人の恋をぶち壊すという天然あざとい設定だったために、鈴木保奈美さん演じる赤名リカを応援していた視聴者女子たちから反感を買っていました。のちに、有森さんはドラマの裏話のひとつとして、当時カミソリが入ったお手紙が事務所に届いたという話を語っていました。
 
1993年に日本テレビで放送されていた不倫ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』の主演だった裕木奈江さんに至っては、その演技がすばらしすぎて大批判を受け、「実際に不倫しているに違いない」などという憶測から大バッシングが始まり、一時期テレビから姿を消すという事態になりました。さらにさらに遡れば、『おしん』というNHKの朝ドラで、貧困から主人公である娘を7つで売り飛ばさなければならず、断腸の思いで娘に辛く厳しくあたる父、という役を演じた伊東四朗さんは言動への批判や、子育てについての教示をあちこちから受けたと言います。SNSが発達するよりずっと前から、こういうことは起こっているのです。好き嫌いというのは個人の感情ですし、「その言動はいかがなものか」と苦言を呈するというのは批判・抗議なので禁じられるものではありません。
 
しかし、誹謗中傷や侮辱の言葉を個人に送り付けるというのは、なんなんでしょうか。憂さ晴らし?自己主張?存在証明?そういうことができる人って、どういう人なんでしょうか。
 
悪口と批判・抗議は違います

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