コラム 一生働けることは幸せなの?Amazonの企業CM、77歳従業員に心がざわつく人々~その2~

ネットで物議をかもしているAmazonの企業CM。Amazonの倉庫で働き、「毎日が充実している」と言う77歳にもやもやしている今週の女のもやもやセラピー。その2では、働く独身女性たちに仕事について聞いてみます。~その1~はコチラ

仕事=生きがい派

「働けるっていうことが健康であるっていうことと同義ととらえるなら、一生働けるってことは幸せだと思います。結婚していた時期、無職だったときがあるんですが、最初はとっても幸せだったんですよ。毎日が自由で。

でもすぐに暇になってしまって、近所のドン・キホーテに入り浸って、店内のどこに何が売っているのか、なんならお店の人以上に把握できてるんじゃないかってくらい“自分の庭”になったころ、もう無理だって思って介護士の資格を取りました。

離婚した今も、元夫からの慰謝料や財産分与で相続したマンションの家賃収入で働かなくても生きてはいけるんですが、それじゃ、つまらないですよ。別にお酒を飲むくらいしか趣味はないし、こんなご時世で出かけることもできない。仕事をしているからニュースにも興味がでるし、やりたいことも生まれて来るけれど、自分に生産性がなければ意欲もなくなります。少なくとも私はそうです。

ただ、だからこそ、健康に不安が出て働けなくなったら、生きていたくなくなるんじゃないかっていう不安はあります。今のうちに趣味とか見つけた方がいいよって言われるんですけど、趣味があるから生きていけるって、それこそ惰性みたいな生き方な気がして……。死ぬまで働けるよう、とにかく健康で丈夫でいられるように、適度な運動と食生活には本当に気を付けています」 (福祉関連会社勤務・38歳)

「私は一生働きたいです。定年まで今の会社を務めあげて、その後もなんらかの仕事はしたい。まだ結婚も子どもも諦めてはいませんが、今の仕事が好きだし、向いていると思うし、仕事を辞めたら自分が自分でなくなってしまう気がして。

ネットの投稿で見たんですけど、お給料に満足できて、休みが多いと思えて、楽しいと思えたらその仕事は天職、っていうのがあって、今の私はまさにそれなんです。天職って神様から授かった勤めってことじゃないですか。つまり、それを行なうことが私が生まれた理由って思うんです。そう思って生きています。77歳のAmazonの人も、止まったら死んじゃう回遊魚のように、働いていないと死んでしまうタイプなんだと思います。いいじゃないですか。なんでこのCMがこんなに話題になっているかわからないほど、私にとっては普通です。

ただ、自分の会社に対して感謝しているって言える人を企業CMに登場させるっていうことには、確かに気持ち悪さはありますよね。私は職場と対等でありたいです。じゃないと、自分がただの下級労働者な気がしちゃうじゃないですか。働かさせてもらっているんじゃなく、私が働いてやっているってくらいの気持ちを常にもっていないと、さすがに心が折れる気はします。そこがその人と私の違いかなと思うんですけど、私も77歳になったらそういう気持ちになるんでしょうかね。今は現役バリバリなんで、からっきしですけど(笑)」 (出版社勤務・35歳)

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