コラム 飲酒してバイクに乗れるって、神経どうなってるの?ダメなお酒がやめられない人々~その1~

TOKIO元メンバー山口達也容疑者が飲酒運転で逮捕

山口達也さんが飲酒運転で現行犯逮捕されたというニュースが流れました。もはや一般人なので「信号待ちで前のクルマにコツンと当たった」程度の事故で騒ぐのもなんなんですが。やはり元大人気アイドルグループのひとりであり、飲酒によるトラブルで芸能界をいわば追放されたという状況は、すっかり忘れていましたけど思い出せばエグみを増します。

「え、まだお酒飲んでるんだ。病院で治療してなかった?」と驚いた人がいる一方で、「人生を失ってもお酒がやめられない人っているよね」といった「やっぱりね」な気持ちになった人が多かったようです。

筆者はこうやって人は転落していってしまうんだよな……と思ったのでどちらかというと「やっぱり」派なのですが、本人の資質がどうこうというよりも、社会の構造のほうに「やっぱり」を感じました。

転落の構造から抜け出すのって難しい

何が「やっぱり」かっていうと、この世界は、ひとたびダメの烙印を押されてしまうと、やり直そう、頑張ろうという気力をひねり握りつぶすほど厳しくて、「我慢したところで評価されないなら、好きなことをしてるほうがまし」みたいな気持ちにさせられてしまうのですよ。 “自分の失敗 ” なら、なおさらです。自業自得と言われたらそれまでですが、つらいことには変わりありません。

自分が悪いんだから許されなくて当然、もっともっと頑張らなくちゃダメというのは、頑張れば許してやる(というのも上から目線ですが)ではなく、生涯ずっと底辺に沈んでいなさいとも取れるわけで、本人にとっては自暴自棄になったほうがラクなんですよね、きっと。

それはもちろん、自分のこれからの人生を捨てるということになるわけで、もったいないことです。ですが、ひとりで戦わなければいけないというのは、簡単ではないですからね。じゃあどうすればいいの?と思ったら、まぁ、名案なんて浮かばないし、お酒を飲み続けて考えないようにしたほうがラク、っていうことになるんだろうなって。わかりますよ。

とくにお酒については他人は手助けが難しくて、 アルコール依存症レベルまでの飲み方でなくても、「飲むの止めたら?」くらいしかいえないわけで。それ以上だったとしても、「病院に行って治療して、退院したら二度と飲むな」くらいしかないんですもの。

筆者の知っている病院は、入院中に飲んだら、それが知れた時点で強制退院させられます。病院が管理して縛り付けてくれるわけでもないのです。実際、入院と強制退院と飲酒トラブルを繰り返している人もけっこういます。本人もつらいでしょうが、こっちからしたら「自分で決意して実行できなかったらムリ」って感じなのですもの。

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