コラム コロナ禍において、正社員は勝ち組か?働く女性の光と影~その2~

コロナ禍により、女性たちの仕事への考え方が変わったと言われています。世間では資格を身につけて雇用に囚われない働き方を目指す人が増えている、などと言われていますが、周囲を見渡すと、そればっかりでもないような……むしろ正社員にこだわる人が増えているような……と、もやもやしている今週の「女のもやもやセラピー」。その2では、コロナ禍で起こった、働く女性たちの身の上話を引き続き紹介します。~その1~はコチラ

給与40%カットだと……!?

「うちの会社、一昨年設立したばかりの、従業員10人程度の小さな会社なんです。2営業所目もできて、いよいよこれからっていうときにコロナ。それまで、とにかくみんなで力を合わせてビジネスを大きくしていこうっていう社長の鼓舞によって、それこそ、連日徹夜で働いていたんです。給料は手取りで15万円程度。リボ払いに手を出したり、カードローンを使ったりしてやりくりして、それでも上を目指すことで報酬も上げるからという言葉もあって本当に頑張っていたんです。

そしたら、緊急事態宣言明け、5月に社長が社員全員を集めて。このままコロナの影響が続くと会社がもたないから、6月から給与を40%カットしなければいけなくなったって言われました。その分、勤務時間も10時から16時まででいいからって。

本気で、自分のカラダから血の気が引くのがわかりました。こいつ、何言ってるんだろって。その社長、3人子どもがいる既婚者で40歳くらいの男性なんですが、まじでポンコツか、自分のことしか考えてない男なんだなって思いました。雇用調整助成金とか、持続化給付金とか、資金繰り支援とかで、なんならうちの会社、そんなに実質的なダメージを受けていないっていうことは知っていたんです。でも、大変なんだの一点張り。だったら数字を見せてくれって言っても、見せてもわからないでしょって。

ダブルワークしてもいいからねと恩着せがましく言われましたが、そのとき、夜の飲食店なんて、ほぼほぼ営業していない状況です。昼間、週6で10時から8時間押さえられたら、何もできないじゃないですか。そしたら、“だからそれほどお金も遣わないでしょ”って上目遣いで言われて……。心底憎しみが湧いてきました。それでも、今の状況で転職なんてできるわけがない。こうやって搾取されていくんだねって、同僚と悔し泣きしちゃったんですけど。

結局、自分たちが頑張るしかないって思って、EC販路を作ったり、地方のテレビ局に取材してもらったりの営業活動をして。数字を見せてこれだけ利益が上がっているから給与のカットはおかしいって主張して、15万円の据え置きは死守したんですが。結局どんなに利益を出しても、会社の、つまりは社長の利益になるだけなんですよね。あんなに嫌いな社長を喜ばして何やってるんだろって思うと、なんだか空しくなります」(観光関連会社勤務・27歳)

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