コラム もはや「コロナ禍で前向きになれたこと」を探すしか、心が穏やかになれない~その2~

緊急事態宣言で、むしろ自分の時間が持てるように

「新型コロナ以前は、普通に終電帰りが当たり前、疲れ果ててひとり暮らしの家に帰るのがつらくて、同僚とみんなで飲みに行ってストレス発散してタクシーで帰る、なんてこともザラだったんです。でも、自粛要請になって、ムダな残業もどんどん削られていくとともに、そういうグダグダ飲みがなくなりました。飲み代もタクシー代もかからないから、月の出費が格段に減ったんですよね。

その余ったお金でNISAを始めました。そしたら含み益がどんどん増えて。1日で20万円とか上がってることもあって、ちょっと笑いが止まりません」(IT関連会社勤務・32歳)

「仕事が忙しくストレス過多で、毎日のように家の近所のお店で飲んでたんですよ。金曜日なんて朝まで飲んで土日はゾンビのように過ごす、みたいな。仕事以外はお酒飲んで寝るだけ、っていうただれた生活だったんです。

でも、1回目の非常事態宣言から外飲みしなくなって、土日も普通に起きられるようになったんです。家飲みはできないのでリモート飲み文化にも加われなかったし。そしたら、普通に暇になって(笑)。外出とかもできないので、部屋を片付けたり、模様替えしたり、ベランダガーデニングも始めちゃったりして。ただ寝に帰るだけの家が、みるみる素敵になりました。

自分は夜型のダメ人間だとクサっていたんですが、昼間活動していると楽しいってことも覚えちゃったんですよね。前回は施設も閉鎖されちゃいましたけど、今回は20時までやってるので、入会だけしてずっと行かなかったジムにも言っています。健康的になったなと。これもよかったと思います。夜ちゃんと寝るので、体が軽いんですよ。

落ち着いたらまた飲みにはいきたいですけど、この期間で手に入れた昼間の幸せを捨てたくもないから、コロナ明けは飲み方もちょっと変わるんじゃないかなと自分に期待しています」 (出版関連会社勤務・33歳)

「彼氏が飲食関係の店舗勤務なので、基本、営業日は会えなかったんです。深夜まで仕事だから。

でも、営業時間が20時までになったから、平日もちょっと会えるようになって。私が仕事終わって家に1回帰ってからお店まで車で迎えに行って、2時間くらいドライブするだけなんですけど、それだけでも嬉しいです。お互い実家暮らしなので、“もう、結婚しちゃおうか”的な話も冗談っぽくですが出てきたりして……。現実味を帯びてくる日も近い感じ。ずっと彼氏が煮え切らない状態でやきもきしているんで、もし結婚できたらうれしいな」( IT関連会社勤務・33歳)

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話を聞いてみると、プライベートのメリットの多くが「酒抜き」が要因となっていて、お酒絶ちは、新型コロナ感染拡大だけでなく、生活レベル向上にも役立ってしまうのでは……という印象でした。そのお酒だって、「ほどほど」に楽しめば、翌日を台無しにすることもないのです。ということで、あともう少しみんなで我慢して「大変だけど、最悪なことだけでもなかったよね」みたいな気持ちになれるように、いいところを探しつつ穏やかに暮らしつつ、収束を祈るのみです。

非常事態宣言解除されるまで寝て過ごす。もう「果報は寝て待て」でいくしかない。
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