コラム 結婚できないのなら……30代独身女性が求める「男女の友情」の末路~その1~

「男女の友情は成立するか」という議論は、たびたび頻出し、そして結論が出ないテーマのひとつですが、こと、30代独身女性にとっては「成立しない」ほうが圧倒的なようです。

コロナ禍の婚活に疲弊し「結婚にさえ焦らなければ、自分の人生だって、それほどみじめじゃないはず」と思い直した佐藤いづみさん(仮名・34歳)は、今年の初春から「恋愛は春休み中」と決め込み、現在「恋愛夏休み」に突入。

「特に仕事に精を出す、という気にはなれなかったので、趣味を増やしました。今、飲み友達に誘われたボクササイズのレッスンに通っていて、週末はもともと好きだったカメラの技術を独学で磨こうと、知り合いを誘って撮影に出かけたりています。よく撮れたものはSNSにアップしているんですが、“いいね”がたくさんついたり、コメントをもらえたりするのが嬉しくて。

次は何を撮ろうかな、どうやって撮ろうかなって考えるだけでも時間を使うし、毎日充実しているから、もう、彼氏が欲しいとか思わないです。それに、結婚したら、こういう趣味だって本気ではできなくなっちゃいますよね」

ボクササイズのレッスンでも、カメラの趣味を通してでも、知り合いは増えたそう。

「女性は独身、男性は既婚、独身どちらもいます。ボクササイズのレッスンには既婚女性もいますけど、やはり、家庭が忙しいんでしょうね、レッスンの前後に軽く談笑するだけのお付き合いで、今以上に仲良くなる雰囲気はないです。

でも、独身女性と男性とは、普通に仲良くできています。撮影のモデルを頼むこともあるし、釣りに連れて行ってもらったり割と交流しています。

それぞれ、個別に深く親密なわけではないですが、何かちょっと困ったことがあったら助け合う、ってくらいの人間関係はできていますね。どの人に対しても恋愛感情はないので、友情って言っていいんだと思います」

このように、同じコミュニティに所属していて、平等に関わっていると男女でも友達関係は生まれやすいもの。特に、趣味など、興味対象が同じであれば、その部分での共感がそのほかにもプラスに作用するケースも多く、「生活の心配や手助け、身の回りの世話をする」「頻繁に連絡を取り合い、行動を共にする」という、一般的には恋人同士の義務と権利とされているようなことが、恋愛感情抜きでも発生します。

正直、理想の恋人や結婚相手探しに疲れた女性にとって、この関係は最高です。白馬の王子さまは現れなくとも、自分の事を気遣ってくれる円卓の騎士はいるわけですから。

1 2