コラム 【もやもや】初詣はアリだけどお水取りはちょっと引く…。スピリチュアル行動の境界線はどこ?~その2~

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心でも体でも、病んでいたり弱っているときほどスピリチュアルな世界にハマりやすくなります。
その傾向は、真面目で、惜しみない努力をもとに自分の人生を切り開いてきた人ほど強い。
“自分を信じて頑張ればなんとかなる”で頑張ってきたからこそ、なんとかならない状況に陥ってしまうと人知を超えたものにすがりたくなる――というのは人情でしょう。

神社へ行ってお水を頂き、それを飲むという“お水取り”も、私のまわりの頑張り屋さんたちにちょっとしたブームになっています。
思ったように人生がうまくいかない、実力を理解してもらえないというときにお水取りをすると人生が好転するきっかけになるのだとか。
「今は順調だけど将来が心配」という人も、お水取りをすればそのまま順調に進めるそうで、つまり、良くても悪くてもお水取りをすれば間違いないという、とっても便利なシステムです。

ただこれ、汲み取る水量や行く時間、吉方位、飲み方などに細かいルールがあって、とってもセンシティブ。間違ってしまうと効果が得られないだけでなく、逆効果になってしまうこともあるんだとか。とはいえ「○○神社に行きたいけど×日の方位がよくないから△時までに○の方向に向ってそこから行く」などと九星気学の方位書をめくりながらつぶやいている女子の様は鬼気迫る感もあり、しょっぱくもあり。もーさ、水素水飲んでればいいんじゃない? という気にもなりますが、弱っているときはしょうがないっすね。

人を巻き込まない限り、自分の思うようにしたらよいのだと思います。

でも、そんなときにも生粋スピ女にだけはくれぐれも注意してください。
生粋スピ女は、あなたの中ににわかに芽生えた“ちょっと神頼みー”だったり、“奇跡プリーズ♪”的な心情を決して見逃しはません。

「今の自分を変えられるセミナーがあるから一緒に参加してみない?」「すごく当たる占い師がいるから紹介しようか?」あたりは、興味があればYESの返事でもよいかもしれませんが、たいがいは開運という名目の置物や身につけるものの販売がセットになっています。いらないときに絶対にいらないと言える自信がなければ、参加自体をお断りするのが妥当かと。オモシロ半分もアリですが、リスクゼロではないことを肝に銘じておきましょう。

この場合、無下に断ったら相手が気を悪くするんじゃないかという配慮は無用です。むしろ、「せっかく誘ってくれたのに悪いんだけど……」なんて言うと付け込まれます。行くって言うまで説得され続けます。生粋スピ女は使命感を持っていますから。「えー? 行きたくないー」「なんか、気味悪いんだけどー」「うわぁ、ちょっと引くわー」くらい言わないと諦めてはくれませんのよ。
失礼な物言いですが、語尾を延ばせばマイルドになるので大丈夫です。

 

 

 

 

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プロフィール

白玉あずき

東京都出身。清泉女子大学卒。学生時代より活字メディアに携わり、四半世紀にわたり女性のおしゃれと恋愛とダイエットについて考察、記事にする。現在は雑誌や単行本の編集、制作に加え、女性コンテンツのプロデュースやディレクションなど多分野で活動。最近の生きるテーマは社会貢献と女性支援。