今週の「女のもやもやセラピー」のテーマは「好きじゃない人からは好かれるにに、どうして好きな人には好かれないのか」です。
この場合「好きじゃない人からは好かれる」ということ自体は、悩みの根本ではありません。好きじゃない人から好かれても、それ自体はいいのです。最初は「好き」という思いがなかったとしても、好かれることで相手を好きになれれば、「好きじゃない人からは好かれるのにどうして……」といった悩みは発生しないものです。問題は、「人から好意をもたれるよう自分磨きなど頑張っているのに、自分が好きになった相手には、それが通用しないのはなぜなのか」ということ。
「モテたいわけではない、好きな人に愛されたいだけ」という30代独身女性のみなさん、一緒に考えていきましょう。

「モテ」を備えていても、好きな人から好かれない30代女性の特徴
社会的な好感度は兼ね備えているにも関わず、好きな人からは好かれない人の特徴として、いちばんに考えられるのが、「自分嫌いの努力家さん」です。
自己啓発などの分野では、「自分のことが嫌いな人を他人が愛するわけがありません。まずは自分が自分を愛しましょう」などとされていますが、そんなことはありません。自分が嫌いでも嫌いじゃなくても、外に発されているものが魅力的であれば、好意をもってくれる人はいくらでもいます。ただ、自分嫌いの人は、相手が自分のことを好きだと気づいた時点で、「こんな人間(自分)を好きになるような人間も、同じようにロクなものではない」とシャットダウンをしてしまうのです。そして、自分を好きにならない人ほど魅力的なのだ、というこじらせを起こしてしまう…。
「自分大好き!」な濡れ手に粟な人なら、誰でも好きな人から好かれるか、というと、そんなこともないのですが、好意をもってくれた相手をシャットダウンせず、受け入れ姿勢を取っていれば、「好きな人にだけ好かれない」と悩むこと自体なくなるはずです。
「ポジション」ですでに「恋人枠」から外れてしまっている
しかし、「好きな人に、どうも通用しない」というケースはほかにも多々あります。
例えば、「仕事仲間、友達としてはとても順調な関係であるけれど、恋人関係に至れない」というもの。自分には多少を問わず恋愛感情があるけど、相手には(たぶん)ない、という状況だと、「けっこう仲はいいのに、なぜダメなのだろう」というもやもやが広がります。
これはもう、本人がどうこういうわけではなく、相手の認証問題としかいいようがないでしょう。
比較的男性に多い感覚といえるのかもしれませんが、「恋人」と「それ以外」で、好きなタイプがまるで違う、という人は少なくありません。仕事仲間なら、女友達なら、不倫相手なら、セフレなら…とポジションありきで選別するタイプです。いずれかの「枠」のタイプにハマってしまったら最後、「恋人枠」の配役候補にはならないのです。これは、相手が悪かった、出会うタイミングがまずかった、ポジション設定を誤った、ということですが、「好きな人に好かれない」ということとは、分けて考えたいところです。自分に非はひとつもないのですから。
男性陣に聞いてみると「好きになる相手の理想が髙すぎるからだ」「自分がその相手に愛されるレベルに達してないからだ」といった、「好きではない人からは好かれるのに、好きになった人からは好かれない」などと考えること自体、身の程知らずの勘違い女なのであろう、とコテンパンでしたが、「一般人は、美人だったりかわいかったりすればすぐに好きになるけど、美人な人が好きになるような相手は、顔だけじゃなく、それ以外の部分も総合的に評価する“できた”人。だから、女性としては“自分は性的な魅力があるはずなのになぜ?”と思ってしまうのではないか」と多少ばかりですが、女性に寄り添った意見もみられました。
まぁ、そういうタイプも一定数はいるしれません。しかし、それ以上の「正解」が出てきました。
後編では、「好きじゃない人には好かれる 」30代独身女性が、「好きな人に好かれない理由 」を、男性の意見とともにさらに紐解き、対処法を講じていきタイト思います。
後編に続きます。