コラム 【もやもや】「女は子供をふたり以上産め」「育ててから勉強して専門職につけばいい」とJCに演説する校長が恐怖すぎる件~その2~

こどもかわいい

そうね、日本には言論の自由があるからね。人それぞれ、どんな意思も認められるわ。でもね、教育者が、教育者の立場で言っていいこととまずいことがあるってことがなぜわからん。

大阪の中学校長先生の「女は子供を産むほうがキャリアを積むより大切」「子育てし終わってから大学行って専門職につくがいい」との発言から、権威のある立場から高圧的に女の人生を狭めようとする人ってイヤヨネーという話になっている今回の女のもやもやセラピー。その2ではあずき総研でインタビューしたふたりの女性の話を紹介します。

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おひとりめは、32歳、病院にお勤めのA子さん。内科医で、3歳になる女の子のママでもあります。

 

――医大を目指されたのはいつですか?

「高校1年生のときです。歯科大か医大で迷ったんですが、当時、街の歯科クリニックはヘアサロンより多いと聞いて。医大に進んだほうが働き口があるかなと」

 

――ハイレベルな二択ですね……。勉強はどのくらいされましたか?

「高1と高2のときは、定期考査の前くらいしかしませんでした。私立の進学校だったんですが、宿題が意外に多くて。それをやるだけでいっぱいいっぱいだったんです。ただ、数学と英語の塾に通っていました。高3に入ってからはさらに医学部専門の予備校をプラスし、家庭教師もつけて。平日は5時間程度ですが、週末は15時間くらいですかね。もちろん、直前は寝るとき以外は勉強していましたけど」

 

――塾と予備校と家庭教師……。金銭的にも莫大じゃないですか?

「そうですね。親には本当に感謝しています。ちなみに高3の夏期講習代は100万円でした」

 

――それはそれは……。医学部進学は受験から卒業まで5000万円くらいかかると聞いたことがあるんですが、本当なんですね。

「5000万円は大げさですが、私学だと遠からず、ですね。受験料も一般の学部の倍ですし、大学に入ってからもけっこうお金がかかるんですよ。だから、そのぶん生涯年収でもとをとらないと(笑)」

 

――とれるんですか? 

「普通は。でも、子育て後だったらどうですかね。子育てが終わる年齢を子供が20歳としたら、20歳で産んで40歳から勉強を始めて、ストレートに進んで医者になれるのが最短で47歳くらいですか? 何歳まで働くかによると思いますけど…。先行投資代としては高額ですよね。そもそも、あの勉強量を10年後にできるかっていったら、私には無理です。10代だったから、体力も気力も持続したんだと思うので」

 

――ですよね。

「それに、5000万、とまではいわないですけど、お金は誰が出すんでしょう。旦那様ですか?  学費そのものは奨学金を目指すという手もありますが、独学では絶対に受からないと思います。子育て後のチャレンジを応援して出資してくれる旦那様だったらいいですね。うちの元夫は私が妊娠中に研修医とナースに浮気したので三行半をつきつけました。もし、子育てが終わったら好きなことをしなよ、お金出すよって言ってくれる、そんな理解ある男性がいるんだったら私が再婚したいくらいです」

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